c883401package
「PURELY×C∧TION」
2016, 4, 28 / WIN / ノベルタイプADV / hibikiworks

これから・・・・・・名前で呼んでいいかな♥


【商品紹介】
初めてで純粋な恋が紡ぎ出す、ほっこり癒らしストーリー!
『LOVELY×CATION』シリーズ最新作は、原点回帰の“癒し”をコンセプトに掲げた、
ウブな恋模様に心躍らせる初恋イチャイチャADV。
ところで、シナリオ担当におぅんごぅる氏の名前も。ちょっぴりマニアックな恋愛に期待!?
今作の注目システムは、
好感度が上がるとエッチシーンがもっとエッチで過激になるメロメロボーナス、
そして好感度と信頼度が上がると、
他の誰にも見せられない姿を見せてくれるピュアリィモード。
また月めくりカレンダーでシナリオジャンプの搭載や、
お馴染みのラブリーコール、e-mote、アペンド展開もあり。
手間になる機能は省いて、より便利で楽しくなる機能や演出が満載!

【ゲームシステム】
基本的にはノベルタイプのADV。
というか、従来の『LOVELY×CATION』シリーズと大して変わってません。
本作は学園モノということで、学園生活を過ごしていくわけですが、
放課後になるとマップ移動ができます。
その際に数値の変動があるため、
少しではありますがマップ移動型ADV(+SLG)も含んでいます。
SLG要素はエロシーンが変わるなどのおまけ程度ですので、
期待してプレイすると肩透かしを食らうかもしれませんね。
あとはラブリーコールですかね。
ヒロインが主人公の名前を呼んでくれます(ネームリストにある名前限定ですが)
本名がリストにある人で、主人公=自分でプレイする人にはたまらない作品でしょう。



さて、『LOVELY×CATION』シリーズも本作で5作品目ですかね。
私自身このシリーズは本作以外に『LOVELY×CATION2』しかやってないので、
細かい変化などは分かりませんが、なんか大して変わってねえなと。
というか、『LOVELY×CATION2』(以下ラブリケ2)に比べると非常にシンプルになりましたね。
ラブリケ2ではマップ移動の際にアイテムがあって、
アイテムごとに上がる数値が異なっていたり、
選んだアイテムによってイベントやエロシーンが変わっていたのに対して、
本作はそういった要素は「ほぼ」ありませんでしたね。
細かく言うと本作にもあるんですよ。
しかし、いつどこで入手できるのか全く分からず(自分があほなのかしれませんが)
システム的には無いようなものでした。

また、今時ヒロインといちゃいちゃする作品なんてたくさんあるわけで、
その中でも本作はゲームシステム面とラブリーコールシステムが他作品と異なる点、
差別化を図っていたと思われます。
しかし、今作は先程も申し上げたとおり、ゲームシステム面は簡素化されています。
良く言えば時代に適した形へ変化したといえますが、個人的にはがっかりというか、
ゲームシステムが形骸化していたなと。

『LOVELY×CATION』シリーズで作るから、
このシステムにしたという感じで、必要性を感じられませんでした。
従来のノベルタイプでは味わえない恋愛感を出したいのが『LOVELY×CATION』シリーズだったのでは?
本作は原点回帰と謳っていますが、
ゲームシステムやシナリオ・キャラクターからは全然そのような風には感じられず、本当に形だけでしたね。
あ、ラブリーコールは増えてるので進歩してました。
(エクセルでリストをコピペしたらラブリケ2で171で本作は300でした)


【ストーリー, キャラクター, エロ】
本作を買った理由はキャラクターなわけで。
まぁ年上キャラも多いし絵も可愛いし、癒やされればいいなという理由でした。
で、それらは一応は満たされました。でもなんか違うんですよ。
本作のキャラクター達って薄っぺらいというか、活きてないんですよ。
欲求を満たすためだけに生み出されてきたとでも言うのでしょうか。
プレイしているときは可愛いなぁと思うのですが、
プレイし終わって日常生活に戻ると何も覚えてないし、感じないのですよ。
まるでイメクラに行ったような気分でした。
プレイし終わった後には何も残っておらず、虚しい気分だけが残りました。

その原因とも言えるのがストーリーにあるのかなと思います。
本作は付き合ったらあとはエロシーンばっかりなんですよ。
30分おきくらいにエロシーンエロシーン。
エロシーンは各キャラに9-10シーンあります。
エロシーンは悪くありませんでした。
むしろここ最近でやった作品のなかだと自分的には好みでした。
しかし、ストーリーによるキャラクターに対する深掘りがないせいでどうも魅力的には感じませんでした。
魅力を感じないくせにエロシーンはいいから余計にイメクラだか風俗だかのような印象を抱くわけです。

ストーリーはないです。悪い意味でないです。
別にドラマティックな展開を用意しろというわけではないのですが、
些細なイベントを用意して、
キャラクターの個性を全面に押し出すべきだったのではないでしょうか。


【グラフィック】
立ち絵のみe-moteあり。
動きの不自然さはなく、自然な感じを目指していたように思えます。好印象。
CGは構図的に微妙なのが多々あり、
またストーリー自体が印象に残るものではなかったため、CGでも全く印象にありません。
まぁグラフィックは割くべき部分に割いてるのでマシとは言えるでしょう。
ああ、でも本作はななろば華先生単独の初作品になるのかな
その点は本作の価値がありますね。



【その他(BGM、システム)】
BGMは特筆すべき点はなし。印象に無いですね。
システムに関してはマウスカーソルを画面右側に持ってくとセーブなどシステム一覧が現れるのは便利でしたね。
カレンダーによって特定の日にちにも戻れましたし、
パラメーターの配分を間違えたりしたら戻って修正できるのも良かったです。



【感想】
うーん振り返ってみると全然記憶に残らないゲームでしたね。
普通ならこういったゲームはやらないのですが、萌えゲーがやりたかったので。
当初の目的である癒やしは得られましたし、
エロシーンも私好みということを加味しても凡作・いや駄作と言っても良いかもしれません。
『LOVELY×CATION』シリーズが完全に形骸化したと認識させられた作品でしたね。
まぁPRETTY×CATIONをやってませんので、形骸化はこの作品からとは断定できませんが、
少なくとも自分にとってはそのような認識です。


総合評価:D(凡作)

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