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「この恋、青春により。」
2016, 4, 28 / WIN / ノベルタイプADV / MORE

青春の全てを、君と


【あらすじ】

「青春の全てを君と」
桜庭学園にまた春がやってきた。
それぞれは新しい期待を胸いっぱいに膨らませ、桜の景色の校門をくぐる。
野球部所属の主人公・武下勝也は、昨年惜しくも決勝で逃した全国大会を、
泉千春は自分を変えるためにも、秘めた想いを今年こそはと、
青葉京子は、勝也と共に全国大会へ行くことを、
若林奈央は、卒業を誰よりも早くから望んでいた。
そして宮城野凛は、周りからの期待を背負っていた。
3年生という学園生活最後の一年。 それは彼らにとってどのようなものになるのだろうか。
楽しいこと・嬉しいこともあれば、辛いこと・苦しいこともあるかもしれない。
でも彼らはきっといつか、こう振り返るだろう。
これが青春だったんだと。

(getchu.comより引用)


【まえがき】
これ、ジャンル:恋愛シミュレーションとされてるんですよね。
つまり、恋愛SLGということですね。いやーこれ嘘でしょ。
恋愛SLGの定義云々は言うつもりありませんが、SLGという要素があるのであれば、数値をある程度制御したりするシステムがあるはずです。
しかし、本作は数値が一切出てきません。マップ移動をするだけです。
正確に言うのであれば、マップ移動のADVになるのでしょう。
よく恋愛SLGのことを恋愛をシミュレーションするから、という人がいますがそれは間違いです。
もし仮にそうであるのならばもっと自由度が高くないとそうは言えないと思います。

まぁジャンルによる定義云々はさておき、これ他の記事でも述べたと思いますが、ちゃんと意味理解して使ってんですかね。
まぁ理解してないからこそ間違って使っているのだろうし、それが中身の質に反映されているのでしょうね。



【ゲームシステム】
というわけで本作のシステムについてです。
まぁホームページみたほうがわかりやすいのですが、本作はマップ移動→ノベルパートを繰り返していきます。
1日に4回移動することができ、それを繰り返しヒロインと仲良くなっていき~てカンジですね。
ゲーム中の期間は1年。マップ移動があるのは前半のみです。後半は完全にノベルパートのみです。

よくあるゲームシステムなので、特に言うことは無いとは思います。
まぁ本作のコンセプトとして青春を体感して欲しいのだろうというのがありまして、それに適したゲームシステムにした姿勢は良いと思いました。
ただまぁ、マップ画面でセーブできないのは致命的でしたね。なんでこんな風にしたのやら…
あとムービー飛ばせないですし、スキップも面倒で、システム面もいいとはいえませんでした。



【ストーリー】
で、まぁ肝心のストーリーなのですが…
ぶっちゃけ、個別シナリオの大筋の展開が同じ、金太郎飴ですね。
ストーリーを学園のイベントに依存させすぎたのが問題だったのでしょうね。
期間がまるまる1年ということもあり、修学旅行や学園祭などたくさんの魅力的なイベントがあったのですが、シナリオ全部一緒ですからね。
他、学園で生じるイベントも全てのヒロイン変わりないということで、プレイしていて飽きるんですよね。
そして、期間に対するボリュームが無いものですから、1年の経過はダイジェストみたいなものであったり、全体的に味が薄い。
あとはマップ移動で生じるイベントも既読が結構な割合を占めていたり、とりあえず中身がすかすかでした。

クリエイタ側としてはヒロインによって日常がどのように変わるのかを体験してほしかったのらしいけれど、
だったらイベント事をたくさん入れるよりも、何気ないヒロイン同士の会話やデートなどを重要視すべきだったのでは?
本作ではイベントごとが連続し、その間はイベント事の準備といった感じで、何気ない日常というものがかけていたように感じました。

ここは結構難しいとは思います。1年という長い期間での恋愛ADVと言われますと、私は『下級生』シリーズを思い浮かべるのですが、あれも密度が微妙でしたからね。
長い期間をゲームで表すとなると難しいんでしょうね。
本作の場合ですとイベント事を前半、つまり仲良くなるパートに入れておき、後半の個別でもっと力をいれればよかったのではないのでしょうか。

また、ストーリー自体もなんかね…
主人公がプロ野球選手候補だったり、問題が起きて野球部が大会に出場停止になったり、学校へ行こうのパロディが入ってたり、他にも色々ありますが、なんというか全体的に寒い。
言うなれば「青春」という言葉に適したイベントや設定、シナリオ展開をこれでもかと盛り込んできてて、気持ち悪かったです。
私は青臭い青春ものというのが大好物なのですが、それは各キャラの関係性などから生じる苦悩や喜びが好きなのであり、青春のイベントごとというのは特に好きではないのです。
というか、「青春のイベント」というのは存在せず、カップル(別にカップルじゃなくても、部活の集団とか、特定のコミュニティでもいいです)らが精一杯頑張っていたり、楽しんでいたり、悩んでいたりしたらそれが青春なんだと、私は思っています。

本作にはそれが圧倒的に欠けていました。
こういうイベント・行動・展開が青春なんだろう、といったクリエイターの考えが見えてくるようで、不快でした。

ていうか個人的に思うんだけれども、修学旅行中に告白したりえっちなことをするのが青春だと思うんですが、本作だとそういった要素皆無なんですよね。
なんのために学園のイベントぶっこんだんだろうね、このイベントによってヒロインとの中が急激に縮まるとかなかったですし、わけわかんねえ。




 
【グラフィック】

唯一褒めることのできる部分。
本作はノベルパートにおいて、キャラの立ち絵による空間の奥行きを表現しています。


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横一列にキャラがいるのは正直言えば不自然ですからね。
普通はこのように、主人公側に寄り添っているキャラも居るわけです。
本作はこのように立ち絵による空間に奥行きをもたせるよう意識しており、その点は非常に好印象でした。

CGについては構図が微妙なのが結構ありました。塗りは良かったです。


・キャラとかエロシーン  
キャラはみんな可愛いんですよ…でもシナリオがね…
奈央が結構好みなのですが、一段と糞シナリオでショックでしたね。

ブルマ姿のエロシーンが1つしか無いのがショックでした。


【総合】
まぁなんだろうね、金太郎飴ゲーでした。
厳密に見ると展開は少し違うけど、色が違う程度のようなものだからね…
2016年のなかでは期待していた新作の1つだったのですが、こんな出来で正直ショックでした。

わりと雑に書いたのであとで整えようとは思ってます。



総合評価:D (凡作)