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「恋する彼女の不器用な舞台」

2014,11, 28 / Win / ノベル / CUBE






【あらすじ】
私立 早久保学園は、学生にとってのメインイベントである秋の文化祭に向けて、大いに賑わっていた。
――しかし、部員数の少ない通称・弱小部たちはみんな頭を抱えていた。
それは “文化祭で生徒会が与えた課題をクリア出来なければ廃部にする” という厄介な条件を突き付けられていたから。
そして、主人公・宮国一悟が所属している文芸部にも通達がやってきた。

それは “文芸部の部誌が 100部売れなければ廃部にする” というもの。
「文芸誌の需要があるなら、部室と部費を提供する意味がある」 と学生会は言う。
元は名女優で、現在は同じ文芸部員の幼なじみ・十川真優 (とがわ まゆう) は、「わたしの居場所がなくなる」 と迷惑がり、

現役で作家をしている後輩・七瀬千奈 (ななせ せな) は、「文芸部以外に活動したい部活なんてない」 と困惑する。
しかし、たった 3人だけの文芸部員たちは、解決策を見い出せないでいた。
そんな彼らのもとへやってきたのは、演劇部部長・千代田百花 (ちよだ ももか)。

「上演実績の無い演劇部は演劇部とは呼べない。 今度の文化祭で演劇の上演が出来ないのであれば、廃部にする」
という通達が学生会から出されたものの、演劇部の部員数はたったの 2人。舞台上演など到底無理な話。 だから──
「文芸部に脚本を書いてもらって、出演もしてほしい!
 そして、真優ちゃんには再び女優として舞台に立って欲しい !!」 と言う百花。

果たして文芸部と演劇部は、学生会からの課題を無事クリア出来るのか?
真優は再び舞台に立つことになるのか? そして、一悟と女の子たちの恋の行方は?
様々な問題を抱えながらも、文化祭の開催日は刻一刻と迫っていく――



【感想】
プレイ動機はイラスト…カントクさんが原画だからですね。
加えて、本作のメインヒロインである茶髪の子が、
幼馴染キャラで可愛いという点もありました。

そんなプレイ動機でしたので、最低限は楽しめました。
言い換えると目的の部分しか楽しめなかったともいいますが…

本作はノベルタイプのADVで、基本は読み進めていくだけです。
共通シナリオ→個別シナリオの構成で、
共通シナリオの選択肢でヒロインの好感度を積み重ねることで分岐するタイプです。
どの選択肢がどのヒロインの好感度の関与しているかは一目でわかるため、
ゲームとしての難しさは皆無でしょう。

ストーリーは弱小文芸部と演劇部が文化祭にむけてわちゃわちゃやる感じ。
プレイした感覚としては普通の萌えゲーでした。

さて、まぁ正直な感想を言えば毒にも薬にもならない普通の萌えゲーでした。
で終わりなのですが、思ったことがありまして。

というのも、本作の季節って秋なんですよね。(あらすじに秋って書いてあるし)
ただ、私は本作をプレイしていて秋っぽさを感じませんでした。
だからかもしれませんが、本作の雰囲気に浸ることができませんでした。
まぁ文化祭自体が秋じゃん!って思われるかもしれませんが、
春にやるところもありますからね…

本作はそういう雰囲気や時間の経過を感じさせる要素があまりにもありませんでした。
本作の個別シナリオを振り返ってみると、
ヒロインたちの成長がコンセプトとしてあげられると思います。
成長は時間の経過なくしてありえません。
個人的にはそこらへんが気になりました。

文化祭(学園祭でもいいけど)が舞台となったエロゲで、
一番記憶に残っている作品が「秋桜の空に」なのですが、
あれは秋っぽい、文化祭の雰囲気がバリバリ出ていたと記憶しています。
それを考えると、本作は文化祭モノっていうより部活ものかな?

まぁそんな感じで。絵が気になるならプレイしてもいいかもしれませんね。
あと自分がもう年のせいか、
主人公のことしゅきしゅき♡主人公以外どうでもいい♡みたいなキャラは、
依存症みたいで見ていてつらいですね…(台無し)