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「Monochrome Wizard~黒の讃歌、白の鎮魂歌~」

2019,8, 4 / Win / ノベル / Dusk



【あらすじ】
美しいが人形のような少女――立木花恋(名前変更可)は、淡々と卒業の日を待っていた。
経済的な理由で、進学はできない。ある理由で就職先も見つかっていない。

そんな何の明るい兆しも見えない毎日に鬱々としていたある日、
ヒロインはいじめっ子たちから逃げて、森に入る。
そうして奇妙な洞窟を見つけたヒロインは、追いつめられてその中に足を踏み入れたのだが……
洞窟を抜けた先に広がっていたのは、見たこともない異世界の風景だった。

途方にくれていると、突如として軍人らしき男たちが現れる。
なにやら彼らは、ヒロインを危険物のように警戒して見つめていて……。

共に歩むか、嫉妬心に絡めとられるか――
『痛み』を取り戻す、異世界トリップ戦記。

(Dlsite.comより引用)


【感想】
久々に乙女ゲームでもやるか~とサイトを巡回していたら見かけた作品。
制作ブランドはDuskと、私は聞いたことがなかったのですが、
どうやらドラマCD(女性向け的には、シチュエーションCDとか表現するのか?)を主に制作しているところみたいですね。
そこが今回ADV(ノベルゲーム)を作ってみましたって感じになるのかな。

本作はノベルタイプのADVで、選択肢の積み重ねによってルート分岐し、
それぞれのルートでエンディングが複数ある、
マルチエンディング形式となっています。
ストーリージャンルは異世界ファンタジーで値段は3780円。

まず率直な感想ですが、もったいなかったかなと。
本作の良いところを挙げさせていただきますと、世界の設定などはしっかりしている印象でした。
まぁよくある中世ファンタジー的な側面があるため、独自性という観点からの評価はないのですが、
作中でちまちまと世界の成り立ちが解説されるため、
ああ自分は異世界に来たんだなという実感をプレイヤーへ与えることに成功しています。

また、主人公が聡明(すぎ)であり、行動的なタイプであるため、好感が持てます。
ちょっと客観的に物事を見すぎかなと思う点も多々あり、キャラ付けが濃い印象がありますが、
あほみたいな性格よりかはマシでしょう。

次に、良くない点なのですが、ボリュームが足りてません。
本作は3780円で、攻略対象が2人、スチル(CG)は22枚です。
それに加えて、シナリオでは、異世界の説明などのボリュームがあり、さらにマルチエンディングとなっています。
そのため、肝心な個別ルートが薄みな感じになってしまいました。
ルートごとのギャップ云々言われてもそこまでの積み重ねもなかなか実感しにくい感じでしたし、
このコンセプトでいくなら値段上げてボリューム増やしたほうが良かったんじゃないかなって思いました。
あとスチルが少ないwこの値段ならもうちょい増やせよと言いたくなる。
女性向け乙女ゲームのほうの値段に対するスチル枚数の基準とか把握してないけど、
プレイしていて物足りなかったことは事実です。
たまに、立ち絵もなしで文字だけで進行するシーンとかありますからね、
なんのためにゲームにしたのか。
立ち絵と言えば、本作はテキスト横に主人公のアイコン表示がありません。
個人的には珍しいなって感じなのですが。
これはあれか、
シチュエーションドラマ主体で作っていたため、
主人公=自分を強く印象付けるためなのでしょうかね。
いや知らんけど。

そんなわけで個人的にはスルーしていい作品だとは思います。
そういえば、皆さんある程度察しているかと思いますが、
私はノベルゲームとかでボイスに対する関心が低いです。
本作のブランドはシチュエーションドラマを制作しているところです。
本作のボイスに、シチュエーションドラマ由来の工夫などがあるかもしれないので、
そこらへんが気になるならワンチャンあるかもって感じですかね。
個人的にはそのようなところは見当たりませんでしたが。