21470_1_1

「プリパラ 1stシーズン」

2014,7, 5 ~ 2015.3.28(全38話) / 制作:タツノコプロ・DONGWOO A&E / 監督:森脇真琴



【あらすじ】
み~んなトモダチ!!
み~んなアイドル!!

ある日お年ごろの女の子たちに届く招待状。
それはファッションやダンス、音楽といった女の子の夢と憧れが詰まった「プリパラ」の入場チケット。
そこでは毎日のように、歌やダンス、ファッションセンスを競い合うライブが開催され、その様子はTVやネットを通じて世界中に発信される。
今やトップアイドルはこのプリパラから生まれるのだ。
主人公・らぁらも友だちと同じくプリパラに興味津々。
でもらぁらの学園では小学生のプリパラは禁止…
ところがひょんなことからプリパラに初入場してしまったらぁらは、なりゆきからライブに出ることに。
どうなる、らぁらのプリパラデビュー!?



【感想】
「プリパラ」といえば、みなさん一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ざっくり説明しますと、「プリパラ」とはアイドルもののトレーディングカード型のアーケードゲームであり、
開発はタカラトミーアーツとシンソフィアの共同となります。
対象年齢は10歳くらいまでになるんですかね?※1
(より詳しく言うと「プリパラ」の前には「プリティーリズム」というTCG型アーケードゲームがあり~となるのですが、
私はあまり詳しくないので、知りたい方はウィキペディアなりで調べてください)


本作はその「プリパラ」の販売促進アニメになります。
3rd シーズンまで放映され、1stシーズンは全38話で基本的には一話完結型です。
こういった販促アニメは関連商品の売上やらなんやらで、
シリーズごとや他作品との違いなどを分析できる側面がありますが、
そういうのは詳しい人に任せて。
今回はただのアニメの感想になります。
ちなみに私は「アイカツ!」は見視聴ですし、
女児アニメの長寿コンテンツである「プリキュア」シリーズもほとんど見たことがありません。

そんな私が「プリパラ」に興味を持ったきっかけは、このOP曲が良かったからという単純な理由ですw






さて、そんな「プリパラ」ですが、正直なところ想像以上に面白かったです。
現在は「プリパラ 2ndシーズン」を現在視聴していますし、曲も日常生活で聞く程度にははまってますねw
本作の魅力はいろいろあると思いますが、個人的にはストーリー・キャラクターが非常に良かったですね。
ストーリー、というかプロット正直なところ王道でして、
①らぁら(主人公)がプリパラデビュー、ユニット結成までを書く
②ライバル登場、切磋琢磨にプリパラ!
③大型新人アイドル登場!
とかなり王道です。まるでジャンプでも読んでいるかのようなプロットでした。
(こう書くと否定的な印象を与えてしまいますね)
意外なプロットなどを求める人は避けたほうが賢明かもしれません。

私自身王道的な話に対する否定などはありません。
が、モノによっては新鮮味がないということで、飽きてしまうこともありますよね。
しかも、こういった1話完結型だと、話が進んでるのか分からず、無駄に長く感じてしまうこともあります。

けれど、本作は最後まで楽しめました。
それはキャラクターが魅力的であり、トータル的な世界観が良く、そして構成が良かったからだと思っています・
まずキャラクターですが、それぞれ個性があり、かつ脚本家の都合に振り回されることがありません。
これによりそれぞれのキャラクターに確固たるアイデンティティを与えることができ、
ストーリー中のキャラのセリフや、ストーリー展開に説得力を与えることができていました。

そして世界観ですね。
例えば、プリパラはギャグ要素が強いと言われてますが、
(51話までしか見てない私の所見だと、1期はそんなギャグ要素は強くなく、2期以降から増えていく印象なのですが)
不快要素が強いキャラクター(校長先生)とか、
そのキャラとの絡みの点ではギャグ成分が強く出てくるんですよね。
それによって不快成分の中和に成功しています。

そして、プリパラはコンセプトである「チームで歌とダンス、おしゃれが楽しめる「アイドル体験」が手軽に楽しめること」
を作中で見事に表現できています。
主人公であるらぁらは大声ゆえ歌うのが苦手、ゆえにアイドルは…でしたが、
みれぃの肯定によりアイドルとしてデビューし、楽しんでいます。
他にも、高身長であることがコンプレックスなサブキャラクターも、
モデルコーデにより一層魅力的なアイドルへと変身し、プリパラを楽しんでいました。
そんな感じで本作は否定や不快といった要素を打ち消すほどの要素を盛り込んでいます。
これによって見る側(女児)も「プリパラ」をやりたいと思うことでしょうし、
大きなお友達はいろいろ楽しむことができたのでしょう。

そしてストーリー構成ですが、1話完結型の構成でありながら、
長期的なストーリーも進んでいるなと実感できる構成となっています。
これが個人的に大きかったですね。
私は結構前は「仮面ライダー」シリーズにハマっていて、いろいろ見ていたのですが、
どうにもメインストーリーが進んでいると実感しにくい物は視聴し続けることが困難でした。
それゆえ、プリパラもちょっと身構えていたのですが、全然そんなことはなかったですね。


脚本を担当していた方もTwitterでこのようにおっしゃっているので、
その辺は意識して作られているのかと思われます。


あとアイドルに変身するっていうのがかなり良いですね。うん。


こんな感じですかね。
普通に面白いし、個性が目立つ作品というよりは、完成度が高い作品なのかなと思います。
(いやでも、アイドルもののアニメとしてみた場合、外見が変身する要素は個性と言えるのかも、
他のアイドルアニメを言うほど知らないので、確信は持てませんが…)※2

まぁなんにせよ良い作品でした。
今ならYouTubeで毎週1話ずつ無料放送をしているので、気になる方は見てはいかがでしょうか。












※1:メイン層は4~6歳 ITmedia NEWS:「プリパラ」はリカちゃんへのカウンター 大ヒット女児ゲームの突き抜け方 (2/4)より
※2:アニミュウモの「プリパラ」キャストインタビューでは声優さんが変身多いといってるので、どうなんでしょ