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「Eスクールライフ」

2019,5, 31 / Win / ノベル / HOOK SOFT



日常のなかに 恋がある


【あらすじ】
親の転勤で6年間海外生活を余儀なくされた主人公「篠崎 遼太郎」は、
日本に住んでいた頃に幼馴染「花園 亨」に海外生活が嫌だと相談していた。

「クラスの男たちに囲まれて、女子と会話すらできない…… こんな状態で青春を終わらせたくねぇぇ!!」

言語の壁もあるし、日本が恋しくなっていたと話す遼太郎に亨も同情にどうにか日本に帰ってこれないかと自分の親に相談した結果……
遼太郎の両親を説得するにも協力してくれて、亨とルームシェアをするという形で日本に戻れるようになった。
再び日本に戻ることも嬉しいが、何より女子と話せるチャンスがある!新しい学園で恋をするんだ!

「お前、日本に戻ってきたら何したい?」

「もちろん恋愛! 女友達も欲しい!」



【感想】
本作はノベルタイプのADVで、ストーリー構成は共通パート → ヒロイン個別となっています。

ストーリージャンルは学園モノ。
さて、こう書くとごくありふれた萌えゲーじゃねえか~って感じですが、
HPを見てもらえば分かる通り、本作はプレイヤーに学園生活の雰囲気を楽しんでもらうことを主としたゲームデザインが成されています。

主な要素は
①登校時間の選択
②昼休みは教室や食堂内でモブ生徒たちとの会話or盗み聞きによるヒロインの情報収集(STAND TALK+)
③放課後はマップ移動パート
④ゲーム内の期間は5月スタートから4月まで
でしょうか。より正確な情報はHPを見てください。


私が本作をプレイした理由は、1年を通した学園生活を楽しもうというコンセプトに興味を持ったからです。
アダルトゲームやADVにおいて、1年を通した恋愛モノというのは、
数こそ多くはありませんが、有名なタイトルがあるせいか、珍しくはないと思います。
例えば、elfの「下級生」シリーズ、一般モノだったら、リバーヒルソフト「リフレインラブ2」とかがぱっと出てきたタイトルですね。
あと、徳間書店の「ファイアーウーマン纏組」もあったか。
最近だと、MOREの「この恋、青春により。」も春から冬までと期間が長かったような。

1年を通した学園モノというコンセプト自体に新規性はありませんが、
アダルトゲームでのこういうタイプの作品ってゲーム内の期間に対してイベント等やることが少なく、
密度が低いと感じる傾向があります。

本作はその欠点を克服しているのか、その点が気になったためプレイしました。

結果としてはまぁ~スカスカ!骨粗しょう症!w
いろいろディスることはできるのですが、とりあえず本作のコンセプトを振り返ってみましょう。
キャッチコピーは「日常のなかに 恋がある」。
HPを見ると学園生活感を楽しもう(プレイヤーに学園に通っている感覚を与える)

つまり、本作のコンセプトは、「学生気分に戻り、学園生活(恋愛メイン)を楽しもう」だと推察できます。
学園生活感とはなんなのか。公式の答えとしては上記①~④のゲームデザインになるのでしょう。
ってわざわざ推察したのにTwitter公式アカウントにコンセプト載ってましたね…

学園モノのHOOKSOFTと純粋な学内恋愛の融合
本作は『学内恋愛×学生の日常』をテーマに、『学園』という場所で起こる異性との出会いと、親交を深めていくのが醍醐味です。



①~③の仕様ですが、共通パートのみとなります。
この中で個別シナリオへの分岐のフラグが管理されているのは、
②(たぶん)と③のマップ移動パートになります。
この辺のフラグ管理をただの選択肢ではなく、学園生活風にアレンジした点は良かったと思います。
あと告白のシーンは良かった。
ただまぁそのあと(ヒロイン個別)が問題だよね。
ヒロイン個別はただ読むだけのノベルパートとなります。
読むだけ自体は別に良いのですが、中身がないし、どの個別も似たり寄ったりでしたから。
個別はおおよそ夏から始まり、秋、冬ごとにチャプターがある感じでざっくりとした進行をします。
で、イベントがデートだったりヒロイン関係のイベントだったりになります。

ヒロイン個別の感想は、1年の重みを感じられない、でしょうか。
本作はゲーム内期間が短い、ほかの萌えゲーと同様にヒロインがすぐデレちゃうんですよ。
それでいて、四季を感じさせるイベントやシナリオもないもんだからゲーム内期間を1年にした意味を実感しにくいです。
制服・私服ともに季節別に服装があるのは良かったのですが、主人公がそれに言及したりしなかったりする点がもやもやする。
あと夏服でヒロインがベストを着てる点が一番本作のマイナスポイントですね。
加えて、デート先が大体家かショッピングモールて…まぁ学生っぽいからいいのか?
デート先とか季節を感じさせるような場所とかチョイスしても良かったとは思うが。
それに付き合ってすぐエロシーンですし。
今の学生って告白後即セックスがトレンドなんですかね?若者の性の乱れとは聞きますがこれほどまでとは…((((((
まぁ冗談はさておき、ヒロインの好感度のあがり方(=付き合うまでの長さ)とか、
エッチするまでの期間とかはバラバラにしたほうが面白かったんじゃないかなと個人的には思いますけどね。
後は学園祭とか体育祭とかそういうイベントがあってもいいんじゃねーのって思ったりしましたが、
制作側は、それらのイベントは学生の日常に含まれないという見解なんだろうなと考えたのでスルー。

面白いかどうかは別として、前半は悪くないものの、ヒロイン個別以降はダメダメでしたね。
まぁ特にやる必要はない作品でしょう。
HOOK SOFTはゲームデザインにちょい工夫を入れているので応援したいブランドではありますが、
出来が期待値を想像以上に下回るのでちょっとしんどいですね。