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「妹を汚した記憶」

2018,2, 23 / Win / ノベル / はむはむソフト



【あらすじ】
だんだんと女の子らしくなっていく、年の離れた妹。
彼女にいつしか欲情を抱くようになった主人公・楠木亮(くすのきりょう)は、
かくれんぼ遊びの最中、理性が効かなくなり、一緒に倉の中に隠れた妹の肌に射精してしまう。

彼女に対する罪悪感から、逃げるように田舎を離れ、都会で一人暮らしを始めた亮。
数年後のある日、行為の現場となった実家の倉が解体されることになり、
中の掃除を両親より請われ、久しぶりに故郷の土を踏む。

早生のコスモスが咲き乱れる、懐かしい光景の中心にあったのは可愛らしく成長した妹・秋桜香(あさか)の姿だった。

妹の他、幼なじみの少女・暁(あき)と一緒に、あの時から止まっていた、情愛と欲望の時計の針が今、動き出す。
妹――そして、コスモスの芳香とともに。

「過去のあやまちに、おかえりなさい――。」


【感想】
…はむはむソフトって死亡していたような。
調べてみると、「Lowすぺっく!?」でフルプライスを作るのは最後、みたいな話をそう解釈していただけでした。

さて、はむはむソフトといえばここ最近の作品(ろー〇〇シリーズ)では
ゲームのシステムやデザイン面に力を入れていましたが、本作ではそのような傾向は見られず、
読ませる重視のノベル系ADVとなっています。

ストーリーはぱっと見ダーク系なのかなと思われますが、割といたって普通のストーリーです。
ていうか、基本えっちしまくっているだけなので、一般的には抜きゲーといわれるジャンルに分類されるのでしょう。

さて、そんな本作の特徴はグラフィックや画面デザイン関係になるのかなと。
まずテキストの表示形式についてですが、キャラクターと主人公の掛け合いのときは画面下にテキストウィンドウが表示されます。
地の文が続く場合は全画面にテキストウィンドウが表示され、(あまりシーン数はありませんが)回想では吹き出し形式となります。
このように、本作はテキストの表示形式をシーンやシナリオごとに適切なタイプへと変更しています。
実際、地の文ではテキストの一文が長いですし、回想では短文が多いです。
個人的にこの点は好印象でした。
テンプレみたいな画面下三行のテキストウィンドウに捕らわれず、画面全体を使おうという制作側の意志が見て取れましたしね。

また、CGのシーンでは画面の拡大縮小・上下左右の移動やカメラで盗撮しているような装飾も設定することができます。
これら自体が演出として用いられることはありませんが、単純に面白かったなと。
拡大で好きなところをガン見できますし、装飾は遊び心があって良かったです。
せっかくのゲームなのですから、こういうシステムは他作品でもあっていいように思いますけどね。
ただまぁ、せっかくなのだから演出面で活用してくれたらなおよかったのかなと。

本作ではキスシーンが一人称視点(ヒロインの立ち絵の肩を主人公が掴む)となったり、
カットインで下半身や胸部の強調がなされます。
正直、カットインはあまり効果的でないというか、センスを感じにくい使い方でしたので、
立ち絵のほうでも好きに画面の拡大縮小をやらせてくれよと思いました。



そんなわけで、いろいろ制作者側が工夫しようという姿勢が見て取れる作品ではあるのですが、
その工夫にセンスを感じられにくかったり、ストーリーが微妙だったりと、
なんだかもったいない作品でしたね。