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「時空改札のフェアリーテイル」
2015, 12, 31 / WIN・Mac / ノベルタイプADV / みらいチューン

のぞみは、なあに?


【あらすじ】 
時を超えて人を運ぶ『時空列車』。
物理法則に従って、走行中は誰にも見つけられることもありません。

しかし、過去から未来から、それぞれの想いを抱えて現代に降り立った少年少女たちがいました。
とある田舎町に住む高校生【苅安賀セト】は、時空列車の謎を紐解き、
タイムリープしてきた少年少女たちの秘めたる想いを受け止めることができるのでしょうか。
ちょっとふしぎで、あたたかくもせつない、成長と、きずなと、恋の物語。



【感想】
公式サイトを見ると、ジャンルは現代ファンタジーADV。
そのくせ、パッケージを見るとビジュアルノベルって書いてるんですよね。
ビジュアルノベルは大雑把に言えば画面全体をテキストで覆う作品を指します。
本作は画面全体をテキストで覆うタイプじゃありませんし、ビジュアルノベルじゃないです。
まぁ自分自身は特に気にしたりすることはないのですが、ビジュアルノベルが好きな人はいるだろうし、誤解を与えない表記をしたほうがいいのではないでしょうか。
最近のsteamとかでもそうですが、
ノベルゲーム=ビジュアルノベルと認識している方が多いように見られます。
なんなんだろうね?ノベルゲームって言いたくないのかな?
まぁ言葉だけ見るとビジュアルノベルのほうがおしゃれっぽく見えますが。
ノベルゲームとビジュアルノベルは厳密には違いますし、
そういう用語を使う際にはどういう意味を持つのかくらい把握して欲しいもんです。
ていうか正直クリエイターなのにそんなのも把握してねえのか、と言いたくなります。

まぁそんな重箱の隅を突くようなことはよしておいて。
本作はストーリー重視というより雰囲気ゲーみたいなものになります。
時空列車の設定に引かれてプレイすると拍子抜けを食らうかもしれませんね。
テキストのフォントなど、画面における雰囲気作りはうまかったように思えます。
また、分岐の仕方も個人的には結構好印象でしたね。
基本的には個別ルートに分岐して~と単純なのですが、
Aのフラグを立てて違うルート行くとそのフラグが作用したりしてるところは良かったです。

で、雰囲気ゲーの場合ってシステム面などの快適さが重要になると思いませんか?
本作は起動するのに20秒くらいかかったり、セーブ・ロード画面で激しく動かすと応答しなくなったりとなんだか操作がしにくかったです。
あとスタート画面に戻れなかったし。
さらに、基本的にテキストを読む時にクリックすると、テキスト末尾まで表示されるじゃないですか。
本作の場合はそのまま次のテキストにいっちゃうんですよね。
なので最後まで読む場合は勝手に表示されるのを待つしか無いんですよ。
そのくせ、テキストスピードは最大でも遅いですし、とりあえずプレイ環境は最悪でした。

また、雰囲気ゲーの割に雰囲気に浸れないんですよね。
今回の場合ですとタイムリープしてきた原因と向き合ったりするのでそちらのほうにも尺がとられてしまい、世界に浸るほどのイベントやボリュームがなかったのかなと。
Minoriの作品みたいに演出やグラフィック面が秀でていればそこでカバー出来るのですが、本作は演出もグラフィックも大したことはないですしね。

もし仮にストーリー重視なのだというのであれば、描写が足りません。
私は過去や未来に起きた事象が原因で今に反映するようなストーリーであれば、原因となった事象の描写が大事であると考えます。
本作ではタイムリープしてきたキャラたちがちょろっとしゃべっておしまい、で回想も何もないので説得力も感情移入もなにもありません。
なんというか雰囲気ゲーにもストーリー重視にもどっちともとれない、中途半端な作品という印象を受けました。

あと、本作はフルボイスでEDごとに曲がかわります。
なんというか、商業っぽい作りだなと感じました。
んー、なんというか同人で商業っぽいことやられてもなと。
ED曲増やすならその分値段を安くして欲しかったですね。

BGMもCGも演出も特に普通ということで褒めるところが無いですね。
値段は2000円くらいでしたっけ、元が取れたと全く思わないので駄作としておきます。
久々にプレイしてしくったな~ッて思いましたね。


総合評価:E (駄作)