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「euphoria」
2011, 6, 24 / WIN / ノベルタイプADV /  Clock Up

その檻は、地獄か楽園か。



● 感想  

昔には18禁ゲームらしい、エロだけではなくエロとストーリーを両立した作品はありました。

が、21世紀に入り不要な要素は削っていくようになり、
ジャンルによる住み分けがなされていき、こういった作品は減っていきました。

というわけで、商業では久々の読ませるタイプのエロ+ストーリーを両立した作品ということで、
それだけでも本作の価値はあると思われます。

まずエロについてですが、結構ハードなシーンが多いとおもいます。
が、なんか思ったより普通だな?というのが個人的な感想でして。
一番最初の電気椅子以降はしばらくわりと普通な陵辱が続きましす、
思ったより強烈なインパクトはなかったのかなと。
あと、エロシーンではキャラ全員のセリフが同じなんですよね。
全員ちょいアヘ顔で叫んでばっかりでして。
キャラにより性格などが異なるように、エロシーンでの反応も異なると思うんですよね。
しかし、どれも似たような反応で正直エロさや面白みに欠けるかなと。


で、ストーリーなのですが、これもちょっと微妙なところがありまして。
というのも、なんだかどっかでみたような設定ばっかりなんですよね。
なので、いい展開をされても「あれ?これアレでみたような設定だな?」
となってしまって素直に楽しめないんですよね。
なんだか最後の方はどうせまた似たような設定が出てくるんだろと思ってしまい、
あんまり楽しめませんでしたね。

まぁこれはゲームですからね、よその媒体と似たような設定を持ちだされても、
ゲームであることを意識した作りをすれば差別化は十分に出来るはずなんですよね。

で、そのゲームを意識した作りがされていればよかったのですが、
まぁこれもまたそれほど…という感じでして。
基本的に誰かを選び続けて個別→途中の選択でbadなどの単純な構造ですからね。
ストーリー上の構造はこれでもいいとして、序盤のほうはもうちょっと工夫できたのではないかなと思いました。
主人公は確か陵辱、というかひどいことをするのが好きな人間だったはずです。
ならば、ヒロイン相手に陵辱する際によりハードにするかどうかなどの力加減の調整をプレイヤーに委ねればよかったのではないかなと。
それによりヒロインの精神ポイントや体力ポイントが上下して、
途中でどちらかが0になったら発狂してbad endみたいな要素を入れればよりプレイヤーを作品に引き寄せることができたのではないかなと。

あとは脱出の際に毎回うか否か選べたりしたらよかったかもしれませんね。
全員見殺しendとか、見てみたかったですね。

あとこれは私の意見なのですが、特殊性癖や歪んだ性癖を持つ場合、
そのヒトなりの哲学や美学ってのがかならずあると思っています。
本作の主人公はいじめるの大好きと言いつつなんか大したことねえな~みたいな感じで、
まぁ「やらされてる」環境でしたし、理性と本能の間で悩むタイプでしたのでしょうがないのかな、
て感じはしましたが、なんだか生ぬるかったですね。

あとシステム面は結構豊富だったような。
グロ緩和のための措置とかあったような気がしますし、
グロ苦手だけど~って方にも配慮がなされていて、好感が持てました。


● 総合  

まぁ悪くは無いんですがね、なんというか本作ならではの強みというのが感じられませんでした。
あぁグラフィックとOPあたりは良かったような気がしますね。
まぁエロとシナリオの両立という価値は、この時期ですと強みとは言えるので、
そこを評価して良作としておきます。

総合評価:B (良作)