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「きゃんきゃんバニー スペリオール」

1990, 4, 16 / PC-88, PC-98他 / コマンド選択型ADV / カクテル・ソフト


もっと自然に女の子と付き合いたい!完全攻略法!




【はじめに】
本作は「きゃんきゃんバニー」シリーズの2作目になります。
女の子をナンパしてHするのが目的のコマンド選択型のADVとなります。
ストーリーは「制服ギャルズむんむん」、「女子大生おかわり」、「セーラー服ゆうやけ」の3パターンが存在し、
それぞれのストーリーのなかに複数のヒロインが登場し、攻略する形となります。
攻略対象は全員で12人でしたっけ。シリーズ最大ですね。
また、プレイ前に主人公のプロフィール設定(血液型とか職業)を行うことができ、
設定により、ヒロインの好感度に影響を与え、攻略がほんのり変わるそうです。

ちなみに、私はPC-98版でのプレイとなります。
関係ないですけど、PC-98の5インチFDDの読み込み音はなんか癖になりますね~。
がっちょんがっちょん。

【ゲームデザイン】
「制服ギャルズむんむん」はオムニバス形式で、
プロフィール設定の職業によって攻略できる女の子が変わります。
ジャンクフード屋の店員やスチュワーデス、ナース、受付嬢などが攻略対象でしたね。

「女子大生おかわり」はシナリオ分岐型で、
序盤のコマンド選択によって攻略キャラが決まるタイプです。

「セーラー服ゆうやけ」は、
序盤のアトラクションの行先で攻略キャラが決まるタイプです。

基本的にどのストーリーもコマンド選択型のADVとなっており、
「見る」、「聞く」などの基本的なコマンドでフラグを立てていき、Hを目指します。


【画面デザイン】
前作の「きゃんきゃんバニー」もコマンド選択型のADVでしたが、
好感度などがパラメータ表示されており、定量的に把握することが可能でした。
また、コマンドの種類も多いため、コマンド選択欄とテキスト欄が個別となっていました。
そのため、以下のような画面デザインとなっていました。
cb01

対して、本作は好感度等がパラメータ表示されておらず、
加えて、一度に表示されるコマンドの種類が前作ほど多くありません。
そのため、グラフィックを表示できる面積が大きかったです。
本作もキャラクターが可愛らしかったため、
大きなグラフィックでそれを堪能できるというのは、良かったですね。
IMAG1104
(実機特有の直撮り。しかとみよ先生のキャラが好き。もう平成も終わりですね…)


【感想】
ゲームシステムは結構シンプルなので、簡単そうに思われるかもしれませんが、
まぁ…プレイした方ならお分かりだと思いますが、
難しすぎワロタ。
このゲーム本当に難しいんですよ。
ちょっと選択肢を間違えるだけでゲームオーバーになるので、
セーブ&ロードしまくります。
「制服ギャルズむんむん」は難易度が低いので、
ちょっと不安になる場面でセーブして、トライ&エラーをすればクリアできるので、
この中のストーリーだと比較的楽です。
まぁ、飛行機の操作とか知るか!って場面はありましたが…w



問題(?)は後者ふたつでして。
「女子大生おかわり」はシナリオ分岐型少し複雑だった気がします。
場面ごとにセーブしてトライ&エラーをしても突破できない場合があり、
最初からやり直す必要がちょいちょいあったような…。
ていうか、プール勢の攻略に入るのが結構しんどかったw
そこを突破しても、真子ちゃんだったかなあ?腹ペコ少女の好感度がだいぶシビアで、
おそらくミスが許されないレベルでしたね。
本当大変でした。

そして「セーラー服ゆうやけ」はまぁ女子大生編よりかは難易度が低いんですけど、
青髪の小百合ちゃんが攻略見てもクリアできなかったですねw


とまぁシリーズ屈指の難易度でした。
当時のPCゲーム事情は私はあまり詳しくないのですが、
80年代から90年代にかけて、ゲームの難易度は下がっていく傾向がありました。
それはADVのゲームデザインが入力型から選択型へ変わり、
そしてその選択型も簡素になっていったからだと言われています。
その流れの中、本作は時代に逆行するかのように、凶悪な難易度を誇っていました。
それが当時のプレイヤーにどう映ったのかは存じませんが、
今でもTwitterとかで本作のことを検索すると、
皆口をそろえて「難しかった~」といっているので、インパクトはあったのかな?

本作が出て28年後にプレイした私と、当時プレイした人たちと同じことを思えるっていうのは、個人的になんだか面白いというか、謎の一体感を得られた感じで、ちょっと嬉しかったり。
昔のゲームを若い人がプレイしても、やはり当時のバックグラウンドを把握していないと、
なぜ当時話題になったのかなどへの理解が足りない場合があります。
(自分も重々気を付けていますが)
本作は、そういったバックグラウンドを理解していなくとも、
皆口を揃えて「難しかった~」と言っちゃうゲームなんでしょうね。
ああでも今だと、クリアできないからクソゲー扱いされちゃうのかな?
それはそれで悲しいですね。

難易度はありましたけど、逆にいえば歯ごたえのあるゲームだったわけでして、
たまにはこういうのもいいかなって感じでした。