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「fault milestone one」
2013, 8, 12 / Windows, Mac OS X, Linux対応 / ノベル / ALICE IN DISSONANCE

平和の終わりは旅の始まり――


【商品説明]】
・faultとは?
fault(フォルト)はクロスプラットフォーム(Windows, Mac OS X, Linux対応)の
ファンタジー系アドベンチャーノベル。
サークルALICE IN DISSONANCEが開発している
『PROJECT WRITTEN』下でリリースされる第一作。
セルフィーネ姫とその一行の帰路の旅を記したドキュメンタリーとなっております。
形式的にも、milestone(章)にわかれており、
短編の話がチャプターごとにリリースされます。

・コンセプト
faultのコンセプトは『少年漫画を少女達でやる青年漫画調のノベルゲーム』。
ふわりと可愛らしい絵柄のキャラクター達が、やや重めで暗い内容の話を描くという、
コントラストをとった作調に仕上がっています。
プレイ中のフィーリングも動画やスチルをふんだんに使い、
ゲーム性よりもストーリーテリングに集中した構成になっています。
また、漫画の連載に倣い、各話が繋がっている一話完結型のMilestoneをラピッドリリースする『連載型ノベルゲーム』です。




【感想】
本作は「fault」というシリーズの第一作目です。
シリーズものとなっているため、プレイする場合は本作からやりましょう。
ストーリーが続いているので。
なお、私がプレイしたのはディレクターズカット版となります。

本作はジャンル的にはファンタジーになるのでしょう。
世界が大地の恵みであるマナによって覆われており、
各国ではマナを用いた技術「マナクラフト」が発達しています。
そして、マナが行き届いてない土地は「アウターホール」と呼ばれ、マナクラフトの代わりに科学が発達しており~となっております。
まぁここは公式サイトが詳しく説明していので、興味が有る場合はそっちを参照してください。

設定面、或いはその設定から成り立つ世界観は非常に良かったかなと。
マナ(イメージ的には魔法に似た感じでしょうか)と科学が対立した世界観というのは結構珍しいように思えました。(私が他の作品を知らないだけかもしれませんが
珍しさを抜いても、その対立からなされるストーリーが良かったですね。
本作はマナが発展した国のお姫様とその守護者がマナが全く無い、科学が発展した国へといきなり飛ばされるのですが、その時のキャラクターたちの戸惑いとか、自分がいた世界とのギャップが見事に描写されていたように思えました。
またファンタジーということで、専門用語が出てくるのですが、出てくるキャラたちはお互いが発展していることの知識しか知らないわけで、そうなると会話をする際にお互いが知っている知識を相手に伝えることが必然となるわけですが、作中で自然に専門用語の解説を取り込んでいてわかりやすかったです。
更に用語辞典もあるので、いつでも見られる点は良かったですね。

また本作はメインとなるキャラクター、つまりお姫様とガーディアンなのですが、これが両方共女性なのが個人的には良かったですね。
日常パートとか女性同士の会話ですし、今流行の日常アニメ的な感じですね。
癒やされます。

CGについてですが、枚数は24枚と値段にしてはちょっと多めなのでしょうか。
まぁ枚数よりも本作で注目すべき点はCGの使い方になるのでしょう。
さて、ノベルゲームではCG或いはスチルの存在なんてのは当たり前ですが、CGの優れた使い方ってなんでしょうね。
これは個人によりけりかもしれませんが、私は盛り上げる場面、印象づける場面で用いられるのが当然であり優れた使い方だと考えてます。
でも、実際にそれができているゲームって少ないんですよね。
弁当を食べているシーンや野球をやるシーンでCGが使われており重要なシーンでは使われておらず立ち絵で済ますなんてこともあります。
本作はそういったどうでもいいようなシーンにはCGが用いられておらず、物語上重要なシーン、印象付けたいシーンでCGをたくさん使ってきました。
動的なシーンではCGを複数枚使って派手に表現してましたしね。個人的にはかなり好印象でした。

BGMはどれも高水準で良かったですね。

【総合】
最初はバトルから始まって「げ~ファンタジーバトルものかよ~」と内心購入失敗したなとか思ってましたが、かなり楽しめました。
シリーズものなので今後が楽しみ…ってか、次作でかなり進化しているので、少なくともこれと次作はやってほしいかなと思います。
完結に期待ですね。





総合評価:B (良作)