2015年のノベルゲームやらアダルトゲームについてのまとめです。



えーと、まず、前回の記事で28日に掲載しますと言いましたが、載せられませんでした()
いや、つよきすFESTIVAL終わらせて点数調整しようかなと思ったら意外とボリュームがあってですね…手間取ってしまいました。
おとなはウソつきではないのです。 まちがいをするだけなのです……。

さて、2015年も終わりということで、
今年のアダルトゲーム・ノベルゲームを振り返ってみようかなと。
まずは今年のTOP10から。
12月分がすべて終わってないので、随時加筆修正をします、多分。



















1.「W-Standard,Wonderland Lv1」

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…三部作の一作目にも関わらず今年TOP。
演出、ストーリー、設定など全てにおいて優れた作品。
一応レビューは書いてあるので詳細はそちらで。
3編の物語から織りなされるストーリーの壮大さは良いですね。
それぞれファンタジー、考古学、SF(?)とジャンルがばらけているのも良い。
作品が優れていることは間違いないが、それよりもクリエイターが面白いものをつくろうという意思を感じ取れたのが最も好印象でしたね。



2.「fault -milestone two- 上」

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これは何部作なんだろ…
とりあえず二作目の前編的な存在ですね。
3Dカメラシステムの導入によりかなり化けた作品。
最近の演出が良いとされる商業エロゲは立ち絵が細かく動いたりだとか、素材をうまく使ったりといわれているのをよく聞くが、
前者は不自然だし、後者は10年以上前のADVとかでも使われているんですよね。
そこで本作。動的な部分ではムービーを用い、迫力あるシーンではカメラシステムが活き、何よりCGの使い方や構図がうまいよなぁと感じた作品。
必要な場面でCGを用い、動かすって、やれてるところが少ないだけに好印象。
あとは、自分たちが目標とする作品に対して必要なシステムを用意するってのは、
クリエイターの気概を感じられてとても良いですね。
ただまぁ、これらの演出は動的なもので、
極限まで持っていくとアニメや映画と変わりがありません。
本シリーズの最終的な目標が脱紙芝居なので、それでもいいのかもしれませんが…
せっかくのゲームなのですからゲーム的な演出面にも期待したいですね。




3.「華アワセ-唐紅/うつつ編-」

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おそらく四部作の三作目。
起承転結の転にあたる部分ですかね。
ストーリーは今までの中で一番楽しめました。
何より自分、くれなゐ様が好きなものでw
ということで個人的にはかなり楽しめたのですが、三作目ということでインパクトも減り、値段も従来の倍(それでも3kしない)ということで評価は今までに比べて厳しいのかなと。



4.「ランス03 リーザス陥落」

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商業エロゲでは今年一番か。
んー、正直他の商業はリメイクに負けて恥ずかしくないのかって気もしますが、
これは別格か。(ていうか、リメイクってランクインさせるべきかな?まぁもう書いちゃったので載せてますが…)
ただまぁ、自分は思ったより楽しめなくて。主にグラフィック面での不満が大きいですね。
詳しくはレビューを見てください。
あと思ったのだけれど、これってランス3を補完する役割を持つ作品なんだろうなって。
ランスシリーズは基本的な設定や流れは鬼畜王で出されているので完結までのプロットはできています。
そしてシリーズを重ねて作っていったわけですが、途中でキャラデザとかいろいろ変わったりしてます。
そうなるとどうしても古い時代のゲームにおいて必要であった描写などが出てきたりするんですね。
本作ではランス3で描かれなかったキャラ、ヘルマン軍らの描写が多いです。
あとは魔人、主にアイゼルでしたね。
その分ランス3でCG付きで詳しく描写されてたとこがあっさりだったと。
つまり、ランスのおけるシリーズ3は3と03で合わさるんだろうなと。
そう思いました。肉付け的な役割とでもいえばいいんですかね。
3を現代の技術でリメイクするもんだと思ってたもんで、
がっかりしてたのですが、こう考えると悪くもないのかなとか思ったり。



5.「大正×対称アリス epilogue」

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四部作の四作目。
ちなみに2015年に一作目を出し2015年に四作目を出してます。
完全にストーリー・シナリオ重視の作品ですね。
ストーリーは今年発売したノベルゲーでは1,2を争うくらい良かったです。
あとは設定ですかね。
レビューでも書いたと思いますがおとぎ話の設定をあべこべにし、それをもとにストーリーを構築しており、良かったです。




6.「犯し屋さんに狙われた!」

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アダルトゲームらしい作品。
結構カオスな作品だけれども、作品の幹はしっかりしており、
吹っ飛んだ展開のほかストーリーも楽しめるなかなかの作品。



7.「ピュア×コネクト」

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萌えゲー枠。
SMEEは今現在氾濫している萌えゲーから一歩抜きん出ようとしている姿勢が好ましいですね。
本作では立ち絵をクリックすると反応したり、
メールのやりとりで好感度を上げたりとゲームデザイン的には頑張っていたが、
他の部分がおざなりというか、粗が出ていたかな。
次々回作あたりでは覚醒してくることを期待してます。



8.「妻の媚肉を弄る父の太い指」

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間男が優秀な作品でした。
これはちょっと偏見かもしれませんが、最近の寝取られゲーは過程を丁寧に描写しました!って宣伝しかしていない印象。
丁寧に書くことはいいことなのだけれど、他所も同じことをやるし、
ストーリーは一般的で他作品と結局似たり寄ったりでという印象があります。
本作は間男が結構優秀で、寝取るまでの計画を経てたり、主人公の同僚を絡ませたりと頑張っており、そこが他作品との差別化につながったのかなと。
あとはエロシーンと立ち絵が自然なカンジに動くのもgood。



9.「吉原彼岸花」

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18禁乙女ゲー。
結構丁寧に作られた作品。
個人的にはもうちょっと尖ったようなストーリーを期待していたからちょっと思ってたのと違うなという感じでした。
しかしまぁ優れていることには間違いないのでね。





10.「公園いたずらシミュレータ ver.MAKO」

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おじさんといいことしようね(適当)
いわゆるおさわりゲーというやつですね。
最近のゲームにおけるストーリーはテキストだけでなくプレイヤーに体験させることで作品を感じ取ってもらうという風潮がありまして。
まぁそれをナラティブというらしいのですが
(自分はあんまり詳しくないので間違ってたらすいません)
というわけで最近のゲームの風潮に対応し、かつ技術も一般レベルから一歩出ている本作はなかなか良かったです。
そういや、今年に入って炉裏系のゲームを積極的にプレイして思ったのだけれど、
自分は大きな男性が小さな子に~みたいなのって自分はどうやら苦手らしいです。
っていうか、これプレイしてそう実感してしまった。

ランス03がリメイクなので、ソレを除いたらランクインするであろう作品は
「ファタモルガーナの館-AnotherEpisodes-」
「絶対階級学園~Eden with roses and phantasm~」
のどっちかですね。


まず客観的に同意を得られそうな今年の結論。
そうだねー、今年はPC乙女ゲームが強かったなぁ~。
一年を通して分割販売をした「大正×対称アリス」シリーズや、起承転結の転にあたり、盛り上がった「華アワセ-唐紅/うつつ編-」、グラフィックで良かった「ヴァルプルガの詩」。
大ボリュームでシナリオ構成が見事だった「絶対階級学園」。
18禁では吉原を舞台としたアダルトゲーム「吉原彼岸花」とどれも見どころがある優れた作品が多かったですね。
女性の方は今年は満足した一年になったのではないのでしょうか。


男性向けのほうはね、炉裏系が強かったんじゃないかなと。
「小女ラムネ」、「つうしんぼ」、これは同人ゲームではありますが「公園いたずら」。
どれもベクトルが異なった作品で満足できたのではないのでしょうか。
あとはまぁ、なんか今年は話題性のあるゲームが多かったかなと。
アダルトゲームが話題になることなんてめったにないですからね。
メディアミックスされたりしたら注目はされますが。
10年越しに発売された「サクラノ詩」、
音楽寝取られやら天啓やらの「恋×シンアイ彼女」
あとは奴隷のゲームですかね。
近年にしては比較的目立った年だったのではないかなと。


内容についてですが、優れたゲームとそうでないゲームの差が激しかったかなと。
ストーリーは「時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-」とか、
まぁ良かったなと思える作品はありました。
CG,背景については「恋×シンアイ彼女」が良かったですね。
ゲームデザイン的には「ろーらいず」や「ピュア×コネクト」が頑張っていた印象。
その他の面では数年前と大差ない演出や古臭いシナリオ構成が目立つ前品もあれば、
エロシーンを動的にしようと頑張っていたり、
ゲームデザイン面で頑張っているような作品もありましたね。

後者にはこのまま頑張っていって欲しいのですが、悲しいかな、、今年の演出面やストーリーは完全に同人ゲームの方に軍配が上がっていたように思われます。

演出面は「fault -milestone two- 上」が優れていましたね。
3Dカメラワークを導入することにより迫力・臨場感あふれる演出に成功し、紙芝居()と言われるノベルゲームから大いなる一歩を踏み出したかのように思われます。
また、「W-Standard,Wonderland Lv1」も忘れてはなりません。
CGの枚数こそ少ないけれど、ムービーや動的な演出の用い方・量が優れていましたね。
こっちは演出もだけど ストーリーがかなりよく、またストーリーごとに視覚的なゲームデザインを変更している点が非常に好ましかったですね。

正直なところ、アダルトゲームをプレイする際に最も重視するのがストーリー・演出面だとしたら、もう商業ではなく同人ゲームをプレイした方が良いかもしれませんね。
去年には「輪舞曲Duo」などの優れた作品が出てましたし、
技術面やスト―リー・演出面では少なくとも去年・今年は同人ゲームのほうが強いです。
と、いうか…同人でこんな工夫がなされたゲームがたくさんあるのに対して、
商業では相変わらず代わり映えのない感じで、正直がっかり。
今年は結構新作をプレイしたのだけれど、
それで分かったことが「ストーリー・演出面を求めるなら同人」て、悲しくもなりますよ。
まぁ、声優や細かいシステム面を重視するのであれば、未だに商業のほうが強いです。
でも自分はあんまり重視しないからな~どうしたものか。



同人作品といえば「デイグラシアの羅針盤」や「露草ユーフォリア」などをプレイしたかったのだけれど、どうもシナリオやストーリー以外が微妙そうで、自分には合わないような気がしたのでスルー。
商業では「Maggot baits」もやっとくべきだろうなぁとか思いつつ結局やってませんね…






以下主観による今年の感想とか駄文
主観でいうのであれば今年は満足した作品は多かったです。
毎年新作をプレイするのですが、主観的お気に入りAランクの作品なんて、
3つくらい出会えれば御の字、みたいな感じなのですが、今年は非常に当たりましたね。
前期あたりでは「今年は微妙だなー」なんて思っていましたが、8月以降に大爆発。
終わってみればいい年だったな。


過去作について
とりあえず過去作で良かったやつを10選

「書淫、或いは失われた夢の物語。」
「僕の彼女はガテン系」
「Bacta」
「真説 神谷右京3 Missing Link」
「学園ソドム」
「神学校 -Noli me tangere-」
「ミッシングパーツ3」
「鬼畜王ランス」
「下級生」
「DARCROWS」


書淫は高かったですねwんな高い買い物したことなくて、購入したらレシートの裏に変なの貼り付けられて、無知だった自分は「ポイントでもつけてるのかな?」とか思ってましたw
レビューはすでに書いてあるので来年に掲載予定。とりあえず自分としては値段分の価値を感じ取れたかなと。
少なくとも、某空間で点数が高い順に、同じ金額まで買ってプレイするのよりは価値があるとは思いますね。



ガテン系はね、主人公とヒロインが本当に良くてね、「なんでこいつらがこんな目に合わなきゃいけないんだ」と思わせた時点でライターの勝ちですね。
寝取られたこと事態に何かしらの特殊性を感じることは無いのですが、なんだか色々とやるせない気持ちになったり、その後のストーリーでまた心をもやもやさせられたりと、非常に印象深い作品でした。
ていうか、これプレイしてて凹んでた時の晩飯がおでんだったのがもうなんというか嫌がらせか?って疑いましたねww(偶然です



Bacta…PC98のゲームですね。そういえば今年になってPC98を購入しました。
前々から欲しかったのだけれど、お金がなくてなかなか買えなかったんですが、偶然店頭でこれならプレイできるよ(ジャンク)というレベルの状態の品があったので購入。
HDDやら86ボードを購入しぶっさし、24.8khzが映るモニタを探しに歩き回ったり、ジャンク屋さんで知らない人と盛り上がったりと、プレイ環境を整えるまでいろいろ楽しかったですね。
で、初めてプレイした作品がBacta。自分にとって印象深い作品となりました。
感想寄りのレビューはすでに書いてあるので来年掲載予定。
(そんな98ですが、つい最近FDDからフロッピーが出てこなくなる事案が発生。分解して潤滑剤を塗ったことで解決はしたのですが、今度はFDを読み込まなくなるという事案が…どうしたものか…)




真説 神谷右京3 Missing Link
後にレビューを掲載予定。
真説 神谷右京はシリーズもので、全部で6つくらいあります。
原作者の藤堂信昭さんが関わった実在する事件について、
事件関係者等から話を聞き、ソレを元にストーリーを構築した作品ですね。
つまり、ノンフィクションを元にフィクションを作ったような作品ですね。
セミフィクションとか言われてます。
実際にあった事件なので、超展開などはなく地に足がついたような落ち着いたストーリーですが、それが結構重くきたりします。
また、キャラクターのセリフとかもかなりいいんですよね~。
今みたいに事細かく描写せずに含みのある言い回しとか、逆に事件の関係者だからこそ言えるどストレートなセリフはかなり良いです。
今では失われてしまったタイプのアダルトゲームなので興味のある方はどうぞ。
ちなみにWindows7でも動きます。

とりあえず公式の解説置いときますね。
◆ 真説 神谷右京3 ~Missing Link~ について
真説 神谷右京シリーズは、すべて実在の事件を題材にしたフィクションです。唯一事実と異なるのは、神谷右京の職業が探偵ではなかったことだけです。
セミフィクション(正解)ルートにおける主要人物はすべて実在の関係者であり、そのエピソードも若干の脚色を加えたにとどまります。セミフィクション・ルートがトレースされた場合のみ、エンディング、スタッフロールが表示されます。
フィクション(非正解)ルートは、実在の裏事情に基づいて展開をシミュレートしたフィクションですので、事件の背景をより掴み易くなっています。(中には、ドラスティックな展開を織り込んだものもあります。)
基本的に全ルートをトレースすることにより背景の全貌が把握できるように構成されています。(但し、必ずしも明示的な説明が含まれているとは限りません。)




神学校 -Noli me tangere-
これは面白かったです。主観で言えば一番好きですし、面白かったなぁ。
ストーリー重視でキャラデザもそんなにクセがなく、そして自分がこのゲームでBLゲーの面白さに気付いたということでBLゲーに馴染みのない人に向いてるのかと思いきや、そんなことなかった模様。
まぁボリュームも結構あるし、途中でだれちゃうのかな…
そして心のなかでBLゲーに馴染みのない人にはラッキードッグを薦めるべきだったか…とか反省したり(ライターと原画が男性向けで活躍してた方ですしね、ボリュームもなくささーっと進むような作品だし)

ほかは説明不要の傑作ばかりですね。





後はアニメとか、ゲームのシナリオを書く人が脚本しているアニメを数本みたけど、
どれもハズレでがっかり。
というか、最近見たオリジナルアニメは場面場面では悪くないような感じなのに、流れがクソすぎ。もしかしたら偶然自分が見たのがそういうのってだけかもわからないが…

ということで、個人的にはアダルトゲームについては満足する1年でした。
同人はかなりよかったけれども、商業はちょっと微妙でしたね…なんというかエゴやあぐらかいてる感が見える作品が…
まぁ来年には商業も頑張って欲しいですね。

最後は曲などについて
一番見たOPは間違いなくサクラノ詩の「櫻ノ詩」。映像もだけれど曲も好きです。
EDはピュア×コネクトトの「My Darling」ですね。これ、曲はいいのだけれど映像のほうがなぁ…

力尽きたのでおしまい、来年もいい作品に巡り会えますように。