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「ちんくる★ツインクル フェスティバル!」
2015, 11, 27 / WIN / ノベル / DigitalCute

今性器最大のお祭り、ここに開催っ!


【作品概要】
女学園潜入セオリーぶち壊し☆ 乙女の園でちんこフィーバー!!
かわいくてエロくてちょっと頭おかしい(褒)でお馴染みの、Digital Cute 最新作!
密かに毎年、男根崇拝のお祭りを行っている名門女学院を舞台に、女装したらちんこの生えた女の子として崇め奉られることになった主人公のハプニングハーレム。
百合っぽいけどガチエロ。 お祭りだから開放的! フェチズム満点のエッチシーン満載 !!
アニメーションもこれまで通り搭載しており実用性は抜群♪
もちろん、恒例のアダルトショップ 『エロキュート』 のケモミミ娘も登場して、道具を使った過激なエッチを徹底サポート!
なお今作では、特定の行動をすると とある記憶の欠片を獲得できる。
これをコンプリートするとスペシャルシナリオが出現するので、頑張ってコンプリートしてみよう!



【ストーリー・シナリオ】
本作とりあえずは女装モノ…になるのかな。
概要を見ればわかると思いますが、主人公が妹の代わりになるために、女装して女子校に入ってとあるお祭りを代行する~といった流れですね。
これだけ見れば割りと普通のゲームに思えますが、男根崇拝のお祭りですからね、そこらへんからバカゲーっぽさが出ているのかなと。
さて、ストーリーですがバカゲーらしく軽く吹っ飛んでいたかなと。
ただまぁ、常人が書いたなぁって感じてしまう程度ですが。
個別シナリオはどれも個性があり、飽きずにプレイできましたね。
あと、詳しくは後述するのですが、キャラクターにより結構エロシーンのジャンルが異なります。これも飽きない要因となっていたかと思われます。



シナリオについてですが、結構軽めのテキストだったかなと。
パロディネタが結構多いので苦手な人は注意が必要かもしれませんね。
本作の場合は作中の雰囲気が浮ついた感じでバカらしさがにじみ出ており、パロディネタが浮くことなく上手い具合に作用していたように思えます。
個人的には全然気にならなかったですね。ここはライターがうまかったのでしょうね。



【ゲームシステム・デザイン】
基本的にはノベルタイプのADVですが、選択肢が少なくマップ移動が多いです。
好きな場所に移動してお目当てのヒロインに会いに行きフラグを建てたり、漢気ゲージを上げに行ったりするのが主ですね。
漢気ゲージを上げないとゲームをクリアすることが出来なかったりするほか、エロシーンでの聖液(精液)の量が変わったりします。
ここらへんは狭義的なゲームシステムとしては頑張っていたかなと思われます。
安易に選択肢による個別への分岐という形式を取らずに、マップ移動型を用いて学内を移動させることでプレイヤーにお祭り感覚を実感させようとしたのでしょうかね。
まぁ真偽はともかく、マップ移動型によってプレイヤーもお祭りに参加しているぞという感覚を与えることに成功したように思われます。

また、本作ではCuteMotionというアニメーションが立ち絵と一部のCG(エロシーン)で用いられております。
私は基本的には動的なシーンではアニメでもなんでもいいので動かすべきであると考えているので、こういったアニメーションの導入には肯定的です。
しかし、本作の場合は技術力が伴ってなかったかなと。
技術力というと語弊があるように思われますが、どうもね、不自然なんですよ。
立ち絵では腕や首は当然として、胸や髪など細かいところまで動いていますが、現実の人ってこんなゆらゆら動かないでしょ。
本作の場合は動いているというより動かしているという印象が強かったですね。
立ち絵はなんか操り人形みたいに動いてましたし、何でもかんでも動かせばいいというものではありません。
エロシーンでのアニメーションもほぼ一定の動作しかしませんし、あーまぁ頑張っているなぁとい印象しかありませんでした。
用いられているシーンも多くありませんし。
ていうか、elfのアニメーションのほうが優れているよなと。
elfのゲームでアニメーションが用いられている作品て古くても媚肉の香り(2008)あたりからあります。それよりも自然な動作がされているかと言われたらされてないわけで(まぁelfと比較してしまうと他全部が見劣ってしまう可能性もありますが…)。
それから7年も経った今でこれかぁ…と内心思ってしまったわけで。
まぁアニメーションを用いて動的なシーンを動かそうという姿勢などはいいとは思いますが、技術面では評価できないかなと。
全体的にゲームであるということを意識した作品作りは好感が持てますが、アニメーションのほうが技術が追いついていませんでしたね。

システム面は結構細かくてよかったように思えます。
しかし、マップ移動の際にスキップが切れていたような…なんかたまにスキップが切れるのが煩わしかったように感じました。
漢気ゲージによる細かい分岐のせいかもしれませんが、ちょっと面倒でしたね。



【エロシーンとか】
最近の作品にしては多岐に渡っていたかなと。
SからM、TS、スカなどなどマクロ的に見れば幅広いジャンルを網羅していた用に思えます。まぁミクロ的に見るとキャラ・或いはルートによってこの属性が多いですよ―という風になっています。
なのでエロシーンによるキャラクターの多面性を望む方からしたらちょっと微妙かもしれませんが、まぁここはプレイしていて飽きない要因となっていて個人的にはよかったかなと。本作はエロシーンが多いです。
なので代わり映えしないエロシーンを続けられてしまうと飽きちゃいますからね。
そういう意味では良かったです。
まぁ自分もプレイしていて、このキャラはこのシチュ多めか~とかいって結構楽しんでましたからね。

また、このゲームは初心者に向いてるかもなと思いました。
こう思ったのは私の初心者にオススメするゲームの条件を満たしたからなんですね。
私は初心者にオススメするゲームというのは、
その人が次にどういう系をやりたいかを自覚させられる作品であると考えています。
エロゲといっても萌えゲーから陵辱、あるいは抜きなどたくさんあるわけで、
初心者の人に萌えゲーを貸したとしても、その人に合ってなかったら「つまらなかった」で終わりですからね。
その人が自分の好みを知っていたり、モチベーションがあったりすると次作品をプレイすることはありますが、そういったのがない人だと「エロゲってこんなもんか」で終わってしまう恐れが有るわけです(まぁそのほうがその人的にいいのかもしれませんが…w)
なので私は初心者が自分の好みを把握できるリトマス紙的なエロゲが初心者向けであると考えています。
で、その条件なのですが

1.ある程度のゲーム性
2.エロシーンのジャンルが多岐にわたって網羅してある
3.シナリオが面白い
4.プレイ時間は並程度

かなと。これによってゲーム性のある作品が好きなのかどうか、エロシーンはどういうのが好きなのかなどが判断できるわけです。
シナリオはプレイを継続させるためですね。プレイ時間も飽きない程度が望ましいです。
で、それに該当する作品が今までは1つしかなかったんですね。
それが「蒼色輪廻」だったりします。
でもあれね、自分は全然意識しなかったんですが、絵がちょっと受け付けない人がいるんじゃないかなと。10年以上前の作品ですしね。
そうなると絵が比較的萌えよりでエロシーンが豊富でシナリオがまぁまぁ良い本作は初心者に適した作品かもなぁと。
自分がどういうエロシチュが好きなのかなど判断したい方も本作に向いてますね。
そういう方は是非プレイしてみてください。


【総合】
大体の部分は優れている感じでしたね。
ボリュームもありますし、エロシーンのジャンルも豊富でしたし、満足する出来でしたね。
ここのメーカーの作品て実はこれが初めてなのだけれども、過去作もこんな感じでエロシーンのジャンルは豊富なのかな。ちょっと興味が湧いたり。
まぁなんにせよ面白い作品でした。
もう普通の?エロゲは飽きたよーという方はプレイしてみてはいかがでしょうか。



総合評価:B (良作)