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「ピュア×コネクト」
2015, 5, 29 / WIN / ノベル / SMEE

あなたは告白したい派?されたい派?



【ゲームシステム】
本作はヒロインらとメールをし、その内容によって好感度が増加していき、条件を満たすと告白でき、また、告白されます。
メールをするタイミングは二種類あり、日常パートの最中に自由できるほうと、寝る前にメールをするものがあります。
好感度に影響するほうは後者の寝る前にメールとなります。
本作が他の萌えゲーと異なる点といったらまずはここでしょうか。
アイデア自体は良かったように思われます。
発売した年の技術を反映した新たなシステムですが、
本作ではまだ完全に強みといえるレベルまでは完成されていませんでした。
寝る前にメールで好感度が変動し、それにより個別へ~と流れていくわけですが、
本質的なことを言えば選択肢を選ぶ従来のものとさほど大差はないのかなと。
むしろ日常パートで自由に送れる方で少しずつ分岐しつつ、
好感度の変動を加えていったほうが自然かなと感じました。
ここらへんは今後の課題となっていくのかな。
日常メールのほうはメールを送ったかどうかでちょっとした変化があるのは面白かったですね。
でもそれほどたくさんの分岐があったわけではないので、ちょっと物足りなかったですね。
また、二週目以降既読スキップをする際にメールを送ることのできるタイミングでスキップが止まってくれると良かったのですが、止まらなかったのがちょっと不便でした。


また、本作では新たに(?)テキストウィンドウを消した状態でキャラの立ち絵をクリックすると、クリックした場所によってボイスでの反応があります。
そして好感度やシナリオ進行(なのかな?具体的に調査していないので曖昧ですが)により反応が異なったりします。
これは個人的には結構楽しかったですし、ヒロインらの様々な反応が見られるということで、いちゃらぶゲーとしては効果的だったのではないかなと。
強いて言うならクリックできる場所の時はマウスポインタが変わってほしいですね…
更にいうなら見る触るなど行動を決められそれにより反応が変わるとなおいいのかなと。
カーソルが変わらないと味気ないですからね。




【ストーリー・シナリオ】
本作はいちゃラブゲーなのでストーリーといえるものはほぼないです。
またシナリオ(テキスト)もいつものSMEEということで、共通はギャグ中心、個別でいちゃラブですね。
なので特にいうことはないとは思われますが、ヒロインとの恋愛の過程、または全体の流れを重視するタイプの方はちょっと注意が必要なのかなと。
というのも、本作はどちらかというと場面重視で、なぜ好きになったのか、などそういった部分があっさりしています。
そういった部分の原因などは描写されていますが、
過程などはメールシステムにほぼ委ねているといっても過言ではありませんし。
なので恋愛の過程を重視する人は気を付けた方がいいかもしれません。

また、本作はどうもシナリオに粗があるように思われます。
彩里紗ルートではいきなり主人公のことを名前で呼ぶようになったり(普段は先輩と呼ぶ)、あるルートでは大学に入った経験があるといわれているのに、他のルートでは入ったことがないとなっていたり(まぁ、これは分岐後に入ったりし始めてれば辻褄は合うような気がしますが)、細かいところに粗が見られました。
まぁ本作はメインライターの他にアシストライターがいたのが原因なのでしょうね。




【CG・立ち絵・ゲーム画面】
CGは可もなく不可もなくといったところでしょうか。
告白シーンのCGなどは印象に強く残るのですが、他のCGはあんまり記憶に残りそうにないなという印象でした。

立ち絵は良かったかなと。
ここ数年のゲームでありがちなのですが、立ち絵が人形劇のようにパタパタと動くような作品があるかとおもいます。
個人的にですが、これはあんまり好きじゃないです。なんていうか、リアルじゃないです。
いや、これはエロゲなんだからリアルじゃなくていいだろって思われるかもしれませんが、でもあんな一つのセリフで挙動不審みたいに振る舞われたら、私は嫌です。
その点、本作はそのような大げさな立ち絵の動きはあまりなく、会話をしている際には表情の微細な変化が多く見られて好感が持てました。
また、背を向けた立ち絵や横を向いた立ち絵なども用いられていて、リアルっぽいなぁという印象がありましたね。
で、立ち絵は非常に良かったのですが、欲を言えばもっと立体的に空間を意識してほしいなと。
遠くにいるヒロインが近くに来るときなどに、一旦立ち絵が消えて近くの立ち絵が表示されるんですね。
また、対面から主人公に近付いて横向きに寄り添うときもそうですね。
ここらへんは立ち絵を消さずにそのまま近付けたりしたほうがなお良かったかと思います。

また、テキストウィンドウは下固定よりも吹き出し形式の方がよかったのかなと。
本作はギャグ中心ということでツッコミなどが多いのですが、その際に文字が大きく表示されたり振動などのエフェクトを加えて強調しています。
先ほどの立ち絵のこととこれらを考えると、吹き出し式のほうが演出が映えると思うんですよね。
吹き出し形式にすることでツッコミなどのセリフはより強調できつ部分が増えると思いますし、先ほどの表情の変化だって、顔の近くにテキストが表示されることでより見やすくなりますし。

【感想】
面白いというより、プレイしていて楽しい作品でした。
プレイ時間は結構長かったのですが、そんなに長い時間プレイしたっけな?と感じる程度には楽しかったです。
あとエンディング曲がかなり良かったですね。
エンディング曲にハマるのはいつぶりでしょうか。
これは個人的な意見なのですが、エロシーンが面白くなかったかなと。
喘いでいるばかりですし、プレイもいたって普通なのが多かったですし、なによりバイト先の制服でのエロが全ヒロインで1シーンだけってどういうことですかね…
ゲームシステムなど演出面も優れているとは思いますが、シナリオなど全体の部分で完成度が足りないかなと。
名作といえる完成度や長所がないところから、良作といったところでしょうか。
次回作も期待ですね。




総合評価;B (良作)