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「花咲ワークスプリング!」
2015, 3, 27 / WIN / ノベル / SAGA PLANETS

「いい機会だ。お前も怠けてないで青春してみろよ」



【まえがき、或いは駄文】
本作は一般的には萌えゲーと言われる作品なのでしょう。
私は萌えゲーをたくさんプレイするわけではないので、
今回書いていることは割と適当かもしれません。
なので違ってたりしたらすいません。そしてできればゆるく指摘してくれれば幸いです。

さて、私はSAGA PLANETS(以下サガプラ)の作品といえば四季シリーズ以降しか
プレイしてないのですが、妙に波長があったりします。
なので前作の「カルマルカ*サークル」もひでえなといいつつプレイしている最中は楽しめてたりしました。
しかし前作は新島氏の雰囲気をコピーしたような作品で、新島氏が抜けたサガプラの新しい方向性というものが見えてきませんでした。
そこで本作の登場ですね。
初めてサイトを見た時は正直いってプレイすることは無いだろうなと思いました。
というのも、THE・ラノベっぽい感じでこれ本当に18禁かよって感じがしましてね。
まぁ四季シリーズ或いは学園モノエロゲだって18禁しているかって言われたらしていないのですが、今回はすげー露骨だなと感じたわけです。
ということでスルーする予定だったのですが、やはりスタンド使いが惹かれ合うように、波長が合うもの同士は惹かれ合ってしまうのですね。
なんだかんだプレイしてしまったわけです。

【感想】
本作をプレイして一番印象に残ったのはセーブ機能でした。
本作では、画面の右側にカーソルを持って行くとセーブ・ロードのアイコンとファイルが出て来るんですね。
空きファイルをクリックするとセーブができ、
カーソルを右側から外すとセーブアイコンが引っ込みます。
これ、個人的にはかなりいいと思うんですよね。
こんな便利な機能って他のゲームで有るんですかね。
今年の作品では未だにこれだけなんですが、他にあったら教えてほしいです。

一般的にセーブをする際にはセーブのアイコンを押して、空きファイルをクリックして、右クリックなどでゲーム画面に戻る、といった流れになるかと思います。
先ほど言ったセーブ方法と、従来のセーブ方法ではセーブの過程の操作量が全然違いますね。
ノベルゲームをプレイしていて集中している時に選択肢が来た時とか、セーブする操作をするとちょっと興ざめというか、せっかく雰囲気にのめり込んでいたのに冷めちゃうんですよね。
その点本作ではマウスをさっとやってポチッと押すだけですからね。
ゲーム画面のままセーブが出来ますし、雰囲気を保ったままプレイできました。
まぁ最近では選択肢自体ほとんどなく、選択肢でセーブすることが少なかったり、オートセーブとか、ショートカットキーとかで~など、そっちを使っている人からしたらどうでもいい話かもしれませんね。
しかし私みたいなマウスを用いて自分でセーブをするような人間には従来のセーブ方法は煩わしんですよね。
乙女ゲームみたいな選択肢多いのとかではセーブ画面開くのが苦痛になっていきますし…
ということで、このセーブ機能は非常に良かったです。標準になったら嬉しいですね。

ふたつめ、これは他のゲームでもありそうなのですが、本作ではヒロイン同士の繋がりというのが他の萌えゲーと比べて強いように感じました。
相関を図にすると結構つながりがあったりしますし、個別シナリオではメインとなるヒロイン以外も話に関わってきましたし、女性だけの会話のシーンもありましたね。
(すごいどうでもいいのですが、ヒロイン同士の会話ってのが好きだったりします。でも百合っぽいのじゃなくて、恋する乙女同士の会話を堪能したいんですよね。そういった作品があれば教えてほしいです)
また、個別シナリオで用いられるCGというのは、主人公とヒロインだけだったりしますが、本作ではヒロイン同士のCG、とかもありましたしね。
本作の特徴、と言えるレベルかと言われたらちょっと弱いかもしれませんが、
他の萌えゲーとはちょっと違ったかな、という印象を受けました。
あとはワイド画面でしょうか。
ワイド画面になったことにより従来よりも立ち絵を多く載せることが可能となりました。
本作みたいな閉鎖的でキャラ同士の相関が強い作品ではいろんなキャラクタ同士の会話があるので、そういった意味ではワイドに適した設定とかだったりしたのかなと思ったり。


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まぁだいたいこんな感じですかね。とりあえず楽しめましたし絵も十分に良かったのでプレイしていて楽しかった作品でしたね。
ヒロイン同士の繋がりをもっと強くしたりしたら、メーカー独自の路線を切り開ける可能性があるだけに、次回作がちょっと楽しみかもしれませんね。



総合評価:C (佳作)