【感想】
なんていうか、非常に不思議な作品でした。
プレイしていて「面白そうだな～」ってずっと感じたまま終わりましてね。
こんな感情を抱きながらプレイしたのは初めてで、なんで面白そうと感じつつ面白いと感じなかったのか、自分でもおかしくて笑っちゃいましたね。
たぶん、これは雰囲気にやられてたんだろうなぁと。
本作の原画は大石竜子さんで、ＢＧＭがさっぽろももこさんで、知っているかたは多いのかなと。
原画の方はアダルトゲームの方では結構個性的な絵で、BGMもいいので作品の雰囲気が抜群に良かったです。
うーん、たぶん「面白そう」はこの雰囲気にやられていたのではないのかな。
なので原画BGM目的で買う方は満足できるのではないかなと思います。

ストーリーに関してですが、これはちょっと微妙だったかなと。
うーん、設定方面は自分の好みのはずなのにどうしてだろうな…
なんていうか、想像の範囲内で終わってしまうんですよね。
ヒロイン別の話なんで、童話のプロットを借りているだけで、これといって面白い展開も全くありませんでしたし、後半のパートもネタバレになるのであまり言えませんが、ちょっと陳腐でしたね。
それにしても、こういった物語を物語るような作品を最近はよく見かけるような気がしますね。
個人的にはこういった類のノベルは茶番のように感じてしまい、苦手ですね。
また、本作の場合は童話をまんまモチーフとしているのでオリジナリティを感じることはできませんでした。
まぁここは個人差かもしれませんね。

テキストはなんだろうな、正直苦手でした。
てか、これ希さんも書いてたんですね・・・なんかっぽいなと思ったら。

というわけで、シナリオ目的以外の方は元はとれるんじゃないのかなと。
あるいは雰囲気が良いゲームをやりたいという方にもいいかもしれませんね。



総合評価；C (佳作)