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「イブニクル」
2015, 4, 24 / WIN / RPG / アリスソフト

嫁と冒険と新しい世界!


【商品紹介】
エッチしたいから強くなる!世界より嫁の冒険RPG!
アリスソフトの新作は、王道を行く少し昔懐かしいフィールドRPG!
これまでのアリス作品にはない、広大なフィールドを自由自在に駆け巡る爽快感が本作の魅力のひとつ。
船や気球といった移動手段も完備。 海越え山越え、縦横無尽に世界を巡ろう!
世界各地では多彩なイベントに、RPGのキモ・モンスターとの派手なバトルを用意。
様々な経験を積んで立派な騎士になって……
本作の目的・お嫁さんをたくさんもらって、たくさんエッチ! を目指そう!
本作の世界観は『ランス』シリーズをベースに、雰囲気はライトな『どらぺこ』風。
お馴染みのカラーや 女の子モンスター、ドラゴンなども登場して、お嫁さん以外ともエッチなイベントも盛りだくさん♪
無茶な高難度は控えてシナリオをサクサク進められる作りになっているそうなので、気構えることなく手を出してみよう!


【ゲームデザイン】
本作は3Dのフィールドを駆け回るRPGです。
さて、私が購入した理由のひとつは、単純にゲーム画面が楽しそうに見えたからです。
3Dのフィールドの移動が非常に冒険してそうだなぁと。

3Dのフィールド移動の作品には『ランス・クエスト』などがありました。
私はランクエの時の移動が結構好きでした。
なので本作の3Dのフィールドを移動して冒険する。というコンセプトを知ったときは非常に楽しみでした。

結論からいうと良くできていたかなと。
本作の魅力はストーリーではなく、自由にフィールドを駆け巡ることなんですね。
まぁ、自由にといっても、ストーリーを進めないと行けないところなどがあるので、寄り道しつつストーリーを進めていくような感じになるかと思います。
基本的には街道を通っていけばモンスターに出会いにくく、さくっと次の街へ着きます。
まぁそうやって無駄なくプレイすればクリアはすぐできると思うのですが、それだと本作の面白さを感じることは難しいでしょう。寄り道をする人なら特に問題にはなりませんが、無駄なくプレイする方もいるでしょう。しかし、本作は寄り道をしたくなるような工夫が随所に見られるんですね。

まずひとつとしてフィールド百景があります。
フィールド百景とはフィールドの珍しい場所やオブジェクトのことで、該当する箇所は光っております。
光に触れるとその景色やオブジェクトについてのキャラクターたちの掛け合いを見ることができ、見た回数が増えるとアイテムがもらえます。
別に掛け合い自体が特別面白いというわけではないのですが、その掛け合いを聞くことで、「ああー俺はいまこんなところまで来たんだなぁ」って気分になれるのです。

ふたつめは、宝箱やいちゃらぶですね。
街道を外れたフィールドの端などには宝箱やハートのシンボルはありまして。
宝箱にはスキルが入っております。また、ハートのシンボルはヒロインとの掛け合いが見られます。
スキルは強いものが入っていたりするので、ゲットしておくと戦闘が楽になります。

あとは愛情度ですかね。
愛情度は戦闘をこなすとゲージが貯まり、マックスになると自宅でヒロインとのCG付きのイベントが見れます。
本作は街道から外れるとエンカウント率が上がるんですね。なので戦闘がおきやすいです。
寄り道をすると上記のようなことに加え戦闘が発生し、ゲージが貯まり嫁イベントが見られる、と。
ついでにレベルも上がりレベル上げをする必要が少なるなることも挙げられますね。

つまり本作は寄り道で百景を見つつ宝箱によりスキルを集められ、ハートマークシンボルでヒロインとの掛け合いを楽しみつつ、戦闘をこなしレベルと嫁ゲージが上がり、嫁イベントが見られます。
…なんかこう書いていると無駄がありませんね。
寄り道をさせるために百景等をを設定するのはいいけれども、戦闘が面倒…しかし、そこは嫁イベントでカバー。
寄り道をしていると自然とレベルが上がり、スキルも増えるので単調なレベル上げの作業も不要…と。
本作は寄り道をさせること自体に意義を持たせ、それ自体を楽しませようとする工夫がみられました。
これはよくできているなと思いました。
また、マップ踏破率があり、全世界をみてやろうって気にもさせる仕組みがありましたね。

こう書くと良いことだらけですが、ちょっと微妙かなと思う部分も。
本作は世色癌(体力が回復するアイテム)が持つ個数により値段が高くなるんですね。
長時間フィールドを探索したいなってときはこういったアイテムが必要にまりますが、序盤~中盤では複数個持てるほどお金がないのです。
なので回復する手段がなくて長時間探索がしにくいのかもな、と思いました。
まぁ、たくさん必要になるほど本作は難しくないし、フィールドが広大ではないし、レベル屋さんを呼び出すアイテムを使ってレベル上げをすれば回復するので、それを用いれば問題はないのですが、とりあえず。
あと、フィールド百景なのですが、CGか背景絵があってほしかったなと。
テキストだけじゃちょっと味気なかったですね。



【ストーリー・シナリオ】
ストーリーは普通です。良くも悪くも王道というか。
序盤がお使いみたいで退屈でしたね。ちょっと注意かもしれません。
ストーリーにエロが絡むところはアリスらしいというか、ランスっぽい感じがしましたね。
エロいことをするのがダンジョンの鍵だったりとか、そういうノリはよかったです。

シナリオですが、なんというかなぁ、本作の唯一の弱いところでしたね。
ていうか、アリスってこんな一般的(?)なパロネタ使いましたっけ?
モンスターとか作品(大帝国とか、WW2のパロディっぽい感じですよね)そういったものには使われている印象はありますが、キャラクター同士での会話に使われている印象ってあんまりないんですよね(あったらごめんなさい)
まぁ、『Pro student G』とか『宇宙快盗ファニーBee』とかにはあるらしいですが(前者はプレイしましたけど、さすがに古すぎたのか、それとも私が無知すぎたのか、パロディに気づきませんでしたが)
ジョジョネタとかのそういったよくあるパロディが本作には用いられて、俗っぽさを感じてしまいました。
本作がハーレムモノであるから余計に俗っぽさがですね…。


【総合】
とても楽しむことができました。プレイ前の期待にしっかりと答えてくれました。
さすがはアリスソフト、といったところでしょうか。
作品はとてもよくできてましたし、個人的に楽しめたので名作でもいいと思うのですが、シナリオ面が割りと普通で、もうひと押しなにかが欲しかったなと。
でも2015年の作品ていまのところ期待外れが多いんですよね。
それを踏まえると名作でも…、まぁそれは2015年度が終わってから再評価するということで。
現段階では、名作に近い良作ということで。

総合評価:B (良作)