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「お兄ちゃん、キッスの準備はまだですか?」

2016,4, 28 / Win / ノベル / Tinkle Position


【商品紹介】
目と目が合えば キス は当たり前っ!? キスの数だけ愛情が深まる兄弟恋愛!

新ブランド・Tinkle Position が発表した本作は、4人のキス魔な妹に囲まれたお兄ちゃんの “ちゅっ♪”三昧な日常ADV!
何をするにもキスをねだる妹たちに、どれだけ応える(キスする)かでルートが変動するため、なんと “選択肢はすべてキス”。
顔などをクリック(キス)する・しないことでストーリーが分岐していく。
他の妹たちがいる前でも、エッチシーンでもキスOK! もちろん口以外にも……!!
また、制作スタッフのこだわりから、ヒロインは全員 “ふくらみかけ”!

ヒロインの心情を覗けてしまう視点切り替え回想モードの搭載や、いつでもキスできるスマホアプリも開発中 !?


【感想】
現在のアダルトゲームにおけるノベルゲームは、選択肢によってヒロインごとのストーリーへ分岐するというタイプが多いです。
最近では選択肢の数も極力減らし、ワンクリックで分岐する作品も増えてきていると感じます。
ノベルゲームを単なる読み物、音と絵やボイスがついたライトノベルとみなす人であれば、この構造こそがノベルゲームの最適化と言えるのでしょうね。
私自身ノベルゲームをよくプレイするので、この構造を否定はしません。

問題があるとすれば、どの作品も右に倣えと言わんばかりに、同じデザインをしているという点なのでしょう。
まぁこんなこと考えるのは自分くらいなんでしょうけどね、
ノベルゲームにゲーム性なんていらんよという意見が大多数でしょうから。

でも全部の作品が似たような構造をとるっていうのはちょっと異常だよなと。
いやいや、ノベルゲームなんだから基本的構造に則っているだけだよと思われるかもしれませんが、
それにしてもどの作品も構造やデザインをいじらなさすぎだろうと。

つまり、ノベルゲームを作るにしてもちょっとした工夫をして欲しいなと自分は思うわけです。
あらゆる商業エロゲのノベルゲームをやってて思うのは、
どの作品もキャラデザやCG、設定やストーリーばかり注力していて、ノベルゲームで何がしたいのか伝わってこないことです。
いい例なのは作品HPとかでしょうね、世界観とかCGの項目とかあるのに、どういうゲームなのかの説明が一切ない。
クリエイターもユーザーもノベルゲームはこういうもんだから、
今更説明もいらないだろう、という固定概念のようなものを感じます。
格好つけていえば、私はそのような作品たちからクリエイターの志を感じることができないんですよ。


そんななか本作ですよ。
本作もノベルゲームですが、
本作のコンセプトはキスということで、選択肢をキスという表現にしています。
一見単純な工夫ですが、自分からヒロインの唇めがけてキッスするというのはなかなかおもしろいですw
キスしたことによるヒロインの反応も可愛らしく、
テキストだけで萌えを表現することはないんだよなということを感じました。

ヒロインごとにキスの種類も豊富に変えてきますし、エロシーンでも様々な箇所にキスをしあいます。

本作はキスというコンセプトに対して非常に明確に、ノベルゲームで表現しようという意思を感じ取ることができました。
クリエイターたちの志が高いんでしょうね。
あ~まだこういうゲームを作ってくれる人がいるんだと、なんだかうれしくなりましたね。

ということでノベルゲームとしてのゲームデザインは良かったのですが、
欲を言うのであればもうちょっとキスに対して変態的であってほしかったかなと。
某ギャルゲーとかだと膝裏にキスとかありますからねw
せっかく18禁なのだから、おいおいこんなキスアリかよ~といわせるくらいのインパクトのものが欲しかったですかね。
あとはストーリー関連ですかね、一番気になったのは、主人公と妹たちの関係性でしょうか。
主人公と妹たちは兄妹であると同時に家族でもあるので、家族のだんらん的なシーンがあっても良かったのかなと。
本作は主人公と妹という関係に意識が行き過ぎて、
あからさまにキスしなかった(選ばなかった)妹たちが「あ、そういえば~」といってその場から逃げていきます。
ここらへんはもうちょっとうまく運んでほしかったですね。


ゲームの内容自体は普通ということで、総合的には普通程度になってしまうのでしょう。
しかし、クリエイターがなにをしたいのかが単純に伝わってくる作品は、ここ最近出会ったことがないような気がします。
その点を評価して良作扱いでもいいのかなって感じですね。
個人的には、好感の持てる作品でした。