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「神待ちサナちゃん」

2018,5, 25 / Win / ノベル / frill

ねぇ、今夜泊めてくれる…?




【あらすじ】
10代の春、少女は「神さま」に出会う。

夜の街を戸惑いながらさまよう家出少女、高尾 紗波。
お金が底をつき、行くあてもない彼女は、
「神さま」がいるというコミュニケーションアプリ『ディアフレ』をダウンロードする。

出会ったのは、少女を泊める代わりに、
対価として彼女達の瑞々しい身体を求めるサラリーマンの青年、八條 景だった。

「ねぇ、今夜泊めてくれる…?」

無垢な少女のたどたどしいご奉仕は、やがて悦びと快感へと変わっていく。

奉仕。快楽。救い。しあわせ。

秘密と背徳に満ちた生活の先に、少女が求めるものとは――




【感想】
本作の最大の特長はコストパフォーマンスにあるのでしょう。

本作はロープライスで税込みで3,000円を超えません。
その値段に対し、本作はe-moteを導入しており、
さらにエロシーンではアニメーションがついています。
ロープライスの作品でこのような技術を盛り込んだ作品というのは、
そう多くはないと思います。
ぱっと思いつく限りだと
Anim Mother&Wifeの「いつまでも息子のままじゃいられない!」とかありますが、
全体としての数ってあまりないんじゃないかな。

そんな中、e-moteとアニメーションを導入してきた本作は、
その技術の用い方云々以前に、
作品の値段に対するパフォーマンスが優れていると言えるでしょう。

また、frillといえばテキストがバルーンウィンド、
マンガのような吹き出し形式となっています。
前まではこの手法にこれといった工夫が見られず、
これだけだと同人エロCGとかと大差ないやんけと言われてしまう恐れもありました。
しかし、ここ最近の作品では擬音を動かしたり、
場合によってはテキストのフォントを変えるなどの工夫がみられるようになりました。

それに加えて本作はe-mote+アニメーションですからね。
それにより、本作は同人エロCGやマンガといった媒体との差別化を図ることができています。

これらの点から、本作はほかのロープライス作品よりも、
素直に良いなと思いましたし、大抵の人はそう感じるのではないでしょうか。


次に中身に入っていきます。
ストーリーは結構暗い、というかヒロインが徐々にエロ落ちしていくだけの作品なのかなと思ったら全然違ったw
もしこっち方面を期待している人がいたら、あまりお勧めしません。
ヒロインは序盤、エロ行為に対して慣れていないので、段々慣れていくような描写はありますが、処女喪失と同時に即落ちしますので。

本作はそういった方面のお話ではなく、家出少女が抱える問題を中心とした、割と普通なストーリーです。
エロゲ的にいうのであれば、普通の個別シナリオに準ずるお話といった感じでしょうか。
ていうか、本作は題材がちょっとエロっぽいだけで中身は普通の萌えゲーと同じです。

スト―リー自体は特に問題はなく、
エロ重視にしては頑張っているなという印象ですが、気になる点が1つありました。
それはエロシーンとストーリーに関連性がない、エロシーンが独立してしまっているところです。

frillのロープライスの作品というのは、
18禁要素とストーリーが切っても切れない関係にありました。
コンシューマー化できないような作品だったわけですね。

しかし本作はエロシーンがなくてもスト―リーの展開上特に問題がないのです。
見知らぬ男に体を捧げてしまったことによるヒロインの心情だとか、徐々にヒロインが変化していくだとかもないため、
シナリオ上でも問題ありません。

言うて普通の萌えゲーでもそんなのばっかやんけという感じですが、
本作はfrillが作っていたわけですから。
なんというか、frillにしては日和ったなというか、
こういう方面のストーリーは望んでないよなと個人的には思いました。
まぁストーリーが良ければええじゃんという感じですが、
いたって普通なので、これだったらなぁ~…と思ってしまうわけです。

まぁ、ヒロインが可愛かったから良いっちゃ良いんですけどね。
サナちゃんかわいいですね~、普段は主人公に対して敬語を使うんですが、
ここぞというところにため口使ってくるのがツボだったw
主観ではありますが、
シナリオもキャラクターの魅力を出しているように感じましたし、
声優も結構頑張っているなという印象でした。


あと相変わらずOPは良いですね。

細かいところを挙げると、インストールが非常に長かった~とか、
既読スキップするのにわざわざメニュー画面開けるのが面倒だったので改善してほしいですね。


総合では、ストーリーを中心とした中身は普通でしたが、
e-mote+アニメーションを導入したことによるコストパフォーマンスが良いので、
人によっては良作相当になるのかなという感じでした。