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「Mhakna Gramura and Fairy Bell」

2018,2, 20 / Win, Mac, Linux / ノベル / ALICE IN DISSONANCE



【商品紹介】
 マルベル孤児院で暮らす少女「マクナ」とその友達「セビア」。
いじわるな孤児院院長ティグラ・アンのもとでの生活はつらく、さびしいものがありましたが、
それでも二人は、二人なりの楽しみを見つけては、日々をささやかに過ごしていました。

 しかし、孤児院には「10才になっても里親が見つからないと、動物に変えられ、売られてしまう」という決まりがありました。
 もうすぐ10才になるマクナは奇跡の存在”フェアリー・ベル”に思いをはせ、
彼女が心からベルのことを信じ、救いを求めたとき、奇跡は起こりました。
「待たせてごめんなさい、マクナ。助けに来たよ。」
 そう言ってベルはマクナを永久の幸せが約束された場所エンレス・ランドへと導きます。
「永遠にオトナにならないこと」を条件に―――




〜見どころ〜
・立ち絵を使わず、ストーリーに合わせた150点もの描き下ろしイラスト
・3Dカメラを駆使した多彩なカメラワーク
・切なくも優しいBGMで彩られた演出
・faultシリーズのシナリオライターが送る幸せと成長をテーマにしたストーリー

本作はfaultシリーズ世界で登場する童話『フェアリー・ベル』のビジュアルノベルです。
faultシリーズのスピンオフ作品でもありますが、fault本編のキャラクターやあらすじの知識不要でお楽しみ頂けます。
また、本編ネタバレも含みませんので本編未プレイの方にもオススメです。




【感想】
タイトルをパッと見るとなんか英語のゲームなのかなと思いそうですが、本作は日本語と英語版のふたつがあります。
ちなみに、タイトルの邦題は「マクナ=グラムラとフェアリー・ベル」になります。


さ~て感想を~とか思っていたのだけれど、
本作の特長は商品紹介の見どころ欄で大体書かれているんですよね。
困った困った。


まずは本作の説明から入りますか。
本作はALICE IN DISSONANCEという同人サークルが制作しました。
ALICE IN DISSONANCEといえば「fault」シリーズを制作しているところですね。
本作はその「fault」シリーズのスピンオフ作品となっています。
といっても共通点は世界観などのみなので「fault」シリーズをやったことがなくても大丈夫です。
ちなみに、本作は「fault – SILENCE THE PEDANT」に登場するアリスン=リーヴェが執筆した童話となっています。
つまり作中作ですね。



本作の最大の特長はやはりグラフィック面と演出になるのでしょう。
本作は立ち絵を使わずに、キャラクターのイラストと背景を組み合わせて一枚絵のように見せています。
なんか言葉にしにくいのですが、一般的なエロゲ(背景と立ち絵とメッセージウィンドウ)が人形劇と言えるのに対して、
本作は立体的な要素が含まれる紙芝居と言えるでしょう。
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って、書くと本作のクリエイター的にはあまりいい顔しないだろうなぁ…
たしかfaultのカメラワークの演出でノベルゲームにありがちな紙芝居感を払拭したと作品の説明とかで書いていましたからw
でも紙芝居感というけれど、ここ最近は紙芝居というより人形劇といったほうが正確だろうなと個人的には思います。
E-moteなどによる立ち絵の動的演出や、立ち絵の差分の多さを考えたら、ですが。
ここら辺は人それぞれ捉え方が異なるのでどうでもいいのですが、
本作はそういった普通のノベルゲームより演出が良いということに違いはないです。

また、これは「fault milsetone two 上」でも書いたと思うのですが、本作でもカメラワークを用いた演出が見られます。
普通のCGのズームよりもぬるぬるしており、臨場感が段違いです。
本作にはバトルなどの要素がないため、その場の雰囲気との相乗効果という点では普通ですが、
この技術に触れられるだけでも個人的には満足でしたね。




ストーリーは割と普通っていうか、ありがちなお話といった印象。
特につまらないわけでもなく、テンポよくお話が進んでいくので可もなく不可もなくといった感じでしょうか。

あとはBGMがいいとか画面全体のデザインセンスが良いので、総じて雰囲気がいい作品に仕上がっていましたね。

総プレイ時間は2時間に及ばない程度ですが、演出等が良く、これで500円なら十分だよなと思います。
ボイスがないので人によって不満かもしれませんが、
faultの演出ってどんな感じなんだろうとか、ノベルゲームの演出に興味がある方はプレイする価値が十分にあると思いますね。
そして「fault」シリーズにも興味を持っていただけたらいいなと思います。