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「君に届け」

2005,12, 13 ~ 2017, 11, 13 / 椎名軽穂 / 別冊マーガレット / 全30巻





【作品紹介】
高校1年生の春、桜の下で出会った爽子と風早。
陰気な見た目で“貞子”とあだ名を付けられている爽子。
クラスでは怖がられて、浮いている存在だった爽子。
しかし、風早と出会い、その言葉で変わっていく。
千鶴・あやねの2人とは、誤解の末に大事な友達同士に。
少しずつ広がっていく爽子の世界。そして、爽子は風早への恋心を自覚して…。




【感想】
私がアダルトゲームにハマる前はマンガばっかり読んでましたが、
アダルトゲームにどっぷりになって以降、マンガを読む機会が段々減りつつあります。
そんな中でも、新刊が出たら絶対買っているタイトルがいくつかあります。
そのひとつが「君に届け」でした。

読み始めたのは10巻くらいからでしたっけ、10巻が2010年発売で、最終巻である30巻が2018年なので、
およそ8年間の付き合いになります。

いや~長かったようなあっという間だったような…
実は自分は飽き性なタイプなので、現行のタイトルを追うというのが苦手です。
なんだか途中で飽きてしまうので。
けれど本作は飽きることがありませんでしたね。

さて、本作の内容ですが、至ってシンプルな学園恋愛モノになります。
作品紹介を見れば大体わかるとは思いますが、
主人公の黒沼爽子と風早翔太くんの恋愛描写がメインとなっており、
プラスで主人公の友人である千鶴やあやねとの友情と、彼女らの恋愛といった感じですかね。
作中で高校生活まるまる3年を費やすので、上記の経験を得ることによる成長要素もありますね。
本作の要素をおおざっぱに抜き出すと恋愛・友情・成長といった感じになるのでしょうか。
こう書くと本当に王道な青春ストーリーですね。
なので、人によっては普通過ぎて面白くないと思ったり、
序盤で爽子と風早君が付き合ってしまい、中盤以降はほかのキャラの話がよく出てきて青春群像劇になるので、
後半は蛇足と感じる人もいるかもしれません。

けれども自分はそう感じることはありませんでした。
それはなぜかっていうと、キャラクターたちが非常に魅力的だったからなんですよね。
爽子は健気で素直な性格で可愛げがあるし、ちずちゃんとやのちんもすごい良かったですね~。
というか、この3人の絡みやガールズトークがかなりツボだったわけでして。

私は大して少女漫画を読んでないからあれかもしれませんが、
今まで読んだ少女漫画のヒロインの友達で記憶に残っているキャラって全然いないんですよね。
そんな中本作はそこがすごい輝いていたのかなと。

そんな魅力的な友達がいるなか、彼女らの恋愛も描かれて、それを通じてみんな成長していく。
そんなところが私は好きでしたね。
あ、もちろん風早くんと爽子のカップリングも最高でしたね。
風早くんなんて周りから爽やか~とか思われているのに、
時たまさらっと下心が漏れたりするところはギャップというか、普通に萌えましたw
知人と「君に届け」の話をした時の半分は風早くんの話でしたね…

爽子はもう…頑張ったね~とかもう良かったね~って感じで最終巻を読んだときは泣いちゃいましたよ。
今また1巻から読み直しているのですが、爽子の健気でまっすぐな性格で頑張っているところを見ると泣けてきます。
昔は泣かなかったんですけどね…年のせいか、こういうタイプのキャラクターに弱くなってきてますね。


ということで、学園恋愛モノ・青春群像劇ものとして非常に満足した作品でした。
こういった王道青春モノで高校生活3年をフルに使った青春群像劇の作品って、実はあんまり多くないのかなと思います。
(私がほかの少女漫画をあまり知らないからかもしれませんが)
万人にお勧めできる作品ですね。
この作品を追いかけてよかったと、心の底から思えた作品でした。

お気に入り度:A