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「金色ラブリッチェ」

2017,12, 22 / Win / ノベル / SAGA PLANETS



【あらすじ】
私立ノーブル学園。
そこは未来の紳士淑女を作る場所。
教養だけでなく、品格を学ぶための全寮制の学園である。

とくに今年は、さる北欧の小国より王族を招いたとかで、
学園は例年にない緊迫感を帯びていた。

主人公、市松央路が思いがけないことからお姫様に気に入られ、
学園に叩きこまれたのはそんなとき。
寮の空き部屋の関係で、女子寮の端に押し込まれたのはそんなときだった……。



【感想】
誤解を恐れずに言うのであれば、
本作はSAGA PLANETSがさかき傘氏に対して「うちで『ひこうき雲の向こう側』みたいな感じの作品作れませんか?」
と依頼して完成された作品なのでしょう。
だからライターのファンであったら本作を楽しめる確率は高いのかなと思います。
逆に『ひこうき雲の向こう側』が好きな人は合うかはわかりません。だって「みたいな」感じの作品ですからね。
作品のコンセプトが違いますし。じゃあなんで氏のファンであったら楽しめると言ったのかというと、それはストーリーの構成に通じるところがあったからです。
メーカーのファンならどうなのかな~おそらく楽しめると思うけれど、以下そこらへんについてつらつらと書いていきたいと思います。

そして、SAGA PLANETS(サガプラ)の目指していた形の完成がおそらく本作になるのでしょうね。


【ストーリー関連】
あらすじを読んでもどんな作品なのかわからないですね。
ひょんなことから主人公は紳士淑女が集う学園へ編入。その学園の仲間たちと輝ける生き方を見つける~というのがおおまかな流れになるのかなと。
輝ける生き方っていうのは、やりがいだとか生きがいってやつになりますね。
そういうのに対して一生懸命な姿(本作で例えるのであればかっこいい)などを描いたのが本作になるのかなと。
端的にいえばジュブナイル風なストーリーになるのでしょう。

ストーリーは共通シナリオのプロローグから始まり、本編はヒロインごとの個別シナリオという構成をとっています。
分岐はどのヒロインを選ぶかだけとなっており、非常にシンプル。
なお、ヒロインの理亜はルートロックがかかっており、全ヒロインを攻略しないとプレイすることはできません。

共通シナリオはいつものサガプラということで特筆することはないです。
しかし、序盤は上流階級のモブキャラたちが平民である主人公に嫌がらせ等をしてきます。
加えて、周りやプレイヤーが気付いていることに対して主人公がいつまでも気付かないという、傍から見れば茶番そのものな描写があります。
そこらへんがプレイのストレスになる人は要注意したほうがいいかもしれないですね。
個人的には上記の点は特に気にならなかったです。


次に個別シナリオになるのですが、ここが本作の特徴になるのかなと。
一般的にこういった恋愛ゲームにおいて個別シナリオというのは主人公と特定のヒロインに焦点が当たるため、
ほかのキャラクターがあまり出てこないことが多いです。
しかし、本作は個別シナリオになっても話のメインとなるヒロイン以外のヒロインがバンバン登場してきますし、ヒロイン同士の会話も多いです。
こういった作品ってあったかな~?私が気付いてないか既に忘れているかはわかりませんが、これは単純にプレイしていて珍しいよなと感じました。
昔ちらほら俺は共通シナリオでキャラクターがわいわいやってるところが一番好きなんだよという意見を見かけたことがあります。
その気持ちは理解できますし、そういった人は本作を楽しめるでしょうね。

そうなると、もはや個別じゃないやんけという感じなのですが、匙加減が良かったのかきちんとお話はメインのヒロインに焦点を当てた内容となっています。
当然のことですが、メインのヒロイン以外にも時間は流れています。
メインのヒロインの時間を辿りつつも、ほかのヒロインの時間と交差することが多いので交流が生まれ、たくさんのキャラクターが終始登場するのでしょうね。
ここらへんはシナリオライターの手腕が上手かったように感じます。みなとそふとの作品で鍛えた方面が存分に発揮されていますね。

私は前サガプラの作品に対して、キャラクター間の繋がりが強く、ヒロイン同士の中が良いと書きました。
本作はその点を非常に強化してきています。
ここまでくると一つの大きな特徴になりますし、他作品との差別化も図れているため、評価できるのではないのかなと思います。



個別のお話は上記の通り、主人公やヒロインがかっこつけながら輝ける生き方を云々というやつですね。
どのヒロインもこのコンセプトに沿ったシナリオ展開がされるためストーリーも手堅い感じに仕上がっているのかなという感じですね。

そしてエロシーンなのだけれども、ここも特徴になるのかな~。
いや、こういったメーカーでさらっと3Pぶちこんできたりヒロインへの愛撫がねちっこいエロシーンいれたりとちょっとびっくりしましたね。
最近は萌え抜きゲーといって萌えもエロも強めな作品が人気ですが、それよりもなんていうのかな…ちょっと淫靡チックとでもいうのでしょうか。
なんだかエロかったです。特にエロイナさんがえろかった。
また、シナリオのほうもエロシーンで普通の会話を入れたりしていることもあり、個人的には好印象でした。




【グラフィック】
立ち絵で感情表現のアイコンが多々出てくるのはヒロインたちが可愛らしく見えてよかったですね。
他は特筆することはないのですが、フルHDだったのできれいでしたね。

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【総合】
発売前は不安だったのだけれど、十分に楽しめることができました。
これまでの作品より明らかに進化を感じることができ、好印象な作品でした。
そういう意味では良作といってもいいのかもしれませんね。
これがライターのみの功績なのか、それともディレクターたちの功績なのかは次の作品で判明することでしょう。
(個人的には、今回の特徴たる部分は正直なところライターの手腕によるものな気がしますが…)
次の作品はどうなるのか、ちょうど2018年はサガプラ20周年ということらしいので、楽しみですね。