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「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」

2017,10,27  / Win / ノベル / あざらしそふと零


どんな運命が待ち受けていようとも────
変えてみせる、あなたとなら


【あらすじ】
古流武術の継承者である主人公・出雲宗司。
彼の幼なじみであり、世界有数の財閥の息女でもある 姫神亜梨栖 は、本土から遠く離れた
学園島・新座島 で消息を絶った姉の行方を調べるため、宗司と共に神坐学園へと赴いた。
学園には、奇妙な “ルール” があった。 まるで何かを隠すかのように存在するそれは、
この島に “秘密” があることを確信させるには、十分だった。
亜梨栖の幼なじみで弓道の名家の娘・綺堂悠里。
姫神と並ぶ大財閥の娘・クローデット・ベルフラウ。
不思議な力を操る謎多き美少女・ユーリエ・フォン・フェルトベルグ。
学園に通う宗司と亜梨栖は様々な人の助けを借り、時には駆け引きをしながら、
次第に島の真実へと近づいていく。
だがそこで待ち受けていたのは、亜梨栖の姉との再会ではなく、
説話として語られる数多の “怪異” だった。
絡まり合う人々の思惑と、その影に身を潜めた 人に在らざる者たち。
全てが交わる時、運命が動き始める――。



【感想】
作品によってコンセプトが決められ、それをもとに何に力を入れるのかが変わっていきます。
ストーリーであったりエロであったりキャラクターであったり。
それらが協調された作品を俗にいうとシナリオゲーやらぬきげーやら萌えゲーになるのでしょう。

本作はノベルタイプのADVで、ジャンルは伝奇(バトル成分あり)。
行方不明の姉を探すためにとある学園へ編入し、その過程で島の秘密へと近づいていく…というストーリーである本作は、
どちらかというとストーリー重視の作品になるのかもしれませんね。

さて、まずはストーリーについてから。
話の流れは上記の通りになります。姉の行方を捜すために島のことを調べるにつれ、学園や島の秘密が次第に露わになっていく感じですね。
こういう作品は、どんどん秘密に近づいていくのが面白いといえば聞こえはいいのかもしれませんが、
悪く言えば設定を小出ししているとも言えます。どちらが正しいのかは人それぞれの感性によるため断定はできませんが、
私は後者のタイプであるため、あまりストーリーはいいとは思えませんでした。

また、ストーリーが展開する場面において、実は〇〇だった、みたいなことがちまちま出てきてなんだか都合がいいように思えてしまう恐れがあります。
大げさに言うと伝奇を都合よく扱っている感じなんですよね。
それに加え、設定をもとにストーリーが展開していないとでもいうんですかね。話の流れにキャラクターたちの意志とかを感じられないんですよ。(亜梨栖を除く)
そのため、本作のストーリーはあまり良いとは思えませんでした。
あと、ちまちまバトルシーンがありますが、シナリオのほうは普通ですね。
私はそもそもバトルシーンに興味がないので出来はどうでもよいのですが、気になる人は気を付けたほうがいいかもしれませんね。


話の流れが変わってグラフィック関係。
SD絵含め84枚。CGの用いられる場面は大半が日常パートやエロシーンとなっています。
ついでに言うとエロシーンは各ヒロイン4つ、サブに1つ×3です。
ストーリーから察するに本作はキャラクター重視とはあまり言えないのかもしれません。
そうなると日常パートやエロシーンに大半のGCを費やしているのは効果的とは言えないです。



逆にキャラクター重視そうなるとCGの使い方に問題はなくなると思います。
実際、プレイしていてキャラクターたちはかわいいなぁと思うことがちまちまありましたからね。

しかしそうなるとストーリー自体に問題が出てきます。
ストーリーが島や学園の設定の小出しになっているだけなため、キャラクターとの関連性が薄いです。
そうなるといくらキャラクターに魅力を見出していてもそれがストーリーに反映しにくいんですよね。

つまり何が言いたいかというと、本作は方向性が定まっていないんですよ。
ストーリー重視で作品を作り上げたいのであれば、CGの使い方はダメだし、ダーク系でもないのにエロシーンは4つもいらないんですよ。
(最近は萌えゲーでもエロシーン4つが基本みたいな風潮ができているからそうしたんですかね?)
逆にキャラクターを全面に推し出す作品にしたいのであれば、ストーリーが良くないんですよ。

よくノベルゲームは絵とシナリオとBGMと魅力的なキャラクターの相乗効果が云々…とかいう話を聞きますが、その考えでいくと本作はダメですね。
本作は一体何を目標として作られたのかが全く伝わってきませんでした。
せっかく桐月さんが参加しているのにも関わらず、桐月さん良さも生かせているとは思えませんでしたし、なんだかがっかりでした。

ああでも、メインヒロインの亜梨栖は良かったですね。あとヒロインのおっぱいがみんな大きくて良かったです。
システムもフローチャートがあって便利でした。
演出、BGMなどは特筆する点はありません。
以上です。