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「星降る夜のファルネーゼ」

2017,9, 29 / Win / ノベル / ミィティ




【商品紹介】
王都の中央にある教会の一室。
主人公・エトワール は緊張した面持ちで、“星狩り”の開廷を待っていた。
「大丈夫だ。 先に依頼人の身体は調べてもらったわけだし、星座は刻まれていなかったんだ……」
“占星術師”となって、初めて自分で受け持つ“星狩り”。
「しっかりしろ! 自分が守らなければ、依頼人を救えないんだぞ……」
そして、開廷。
しどろもどろ、なんとかかんとか、ギリッギリセーフで依頼人の無実を証明できたエトワール。
しかし、未だに事件の犯人の姿は見えない。 いったい誰が……。
「お兄さん、見てましたよ。 まさに首の皮一枚ってトコでしたね!」
現れたのは…… 犬を連れた魔女 !?
「ふっふっふ…… アタシが来たからにはもう大丈夫。
 この事件、ご先祖様の名に賭けて、まるっと解決してさしあげますよ!」
「一つ聞きたいけど、君が犯人……じゃ、ないよね?」
たった一つの真実見抜く、見た目は子供(っぽい)頭脳も子供(っぽい)の凸凹コンビ。
世界に “星空” を取り戻します!




【ゲームデザイン】
本作は魔法が存在する、いわゆるファンタジーな世界で、
事件の容疑者の魔女を救ったり真犯人を見つけたりする推理ADVとなっています。

ストーリーは章仕立てとなっており、最後付近で各ヒロインのお話へと分岐していくような形です。
お話の流れですが、基本的に事件が発生→現場の検証→裁判→判決という一般的な流れとなっています。
場合によっては現場の検証と裁判が繰り返される場合もありますが。

さて、推理ADVと書かれるとプレイヤーが主導的にマップ移動を行い、キャラクターや現場から証言やアイテムを集め、
それによって裁判で真犯人を追い詰めていく、というようなイメージを持つかも知れませんが、本作はそうではありません。
むしろ、推理ADV風ノベルゲームとでもいったほうがいいのでしょうかね。

ADVとなるパートである現場の検証はP&C形式で情報を集めていくため、ADVらしさはあるとは思われますが、
クリックできる箇所がさほど多くないうえ、すぐさらっと流れていきます。
加えて自分でマップ移動ができません。どんどん次の現場へいき、
参考人に対して聞き込みを行ったりするため、自分で情報を集めているというよりも情報を投げつけられている印象を受けます。

そしてその情報をもとに裁判を行うのですが、法廷では二つの選択肢から証拠等を提示していきます。
で、問題はこの法廷のパートでして。
ぶっちゃけ難しかった。難しかったっていうと誤解を招くのかもしれないけれど、
その情報からそういう風に持っていくのか?ていうかそれが通るならこの意見も通るだろっていうことが多すぎるんですよね。
これは自分がバカだからなのかわかりませんが、こういうことを思えてしまう以上、少なくとも理路整然とした弁護や尋問ではないでしょう。
そして、選択肢で悩んだから、得られた証拠を参考にしたりするのですが、これが大して役に立っていない。
裁判パートの話となったのでついでに言わせてもらうと、
法廷では真犯人を追い詰めたり、弁護を間違えたりするとそのキャラクターが脱いでいくのはよかったですね。
下着姿の立ち絵とかエッチゲームって感じで。
真犯人を追い詰めるとP&C形式で体をクリックできるのですが、思った以上にクリックできる箇所が少なく、ちょっとがっかりでしたね。
リアクションの種類も多くなかったですし。

以上の観点から本作のADV的なゲーム性は非常に出来がイマイチであり、優れているとは言えないと思います。

しかし、こののようなゲームパートが簡易化されている作品に対して、
ADVパートがイマイチだからよくないというのはちょっとお門違いなのかなという感じでもあります。

まぁ思えば魔法が存在する世界の法廷だからこの適当っぷりも別に問題はないのですよ…
じゃあゲームパートが簡易化されている作品に対して重要になっていく要素っていうのは一体何なのか。
そのゲームパートでプレイヤーにナラティブさを与えることで、作中に没頭させるっていうのがあるんじゃないでしょうかね。
変な話、ストーリー重視にするのであれば、このような簡易的なゲームパートはテンポを損なう可能性があるため導入のに検討が必要になるでしょう。

でも本作は何かしらの意図があり、そういうゲームパートを入れてきたわけだったのですが、その意図は達成できたのでしょうか。
まぁ結論から言うと達成できなかったのかなと。
ストーリーを盛り上げるために演出的な観点からしても、まずそのストーリー自体がいいわけでもないです。
大筋もそうなのだけれど、各話の話も特別良いというわけでもありませんでしたね。
関わってくるキャラクターも性格などから魅力を感じるということもありませんでしたし。

キャラクターの魅力を出すための舞台装置的な面からみても、そもそも本作のキャラクターって結構うざいっていうか、
すごい自己中心的なのが多いんですよね。すくなくとも自分にとってはあまり魅力的に思えませんでした。
思えば捜査についてきては横で騒いでるだけだったような…まぁそういうマスコット的な面が良いっていうのはあるかもしれませんね。


まぁー逆に言えばこういう全体的なガバっぷりが本作の魅力であり良いところでもありますね。
裁判長ポジションの神父とか、被告人が服を脱いだ時の下着やらなんやらについてコメントしたりするところは結構好きだったりw。
なんとなく逆転裁判の裁判長を思い出しましたね。
うん、被告が脱衣していくパートは良いんですよね。
この部分を強調して羞恥要素を強くすれば、18禁の推理系の作品としてオンリーワンになり得たりしたかもしれませんね。



【グラフィック】
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かわいい




【総合】
まぁ正直なところ個人的には微妙だったのかなと。
期待していた全裸の体をクリックできるところが微妙だった挙句、ヒロインやストーリーに微塵も魅力を感じられませんでした。