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「星織ユメミライ」

2014,7, 25 / Win / ノベル / tone work’s



【商品紹介】
あなたは、季節外れの転校生。
数年ぶりに帰ってきた故郷・汐凪市で待っていたのは、たった一人の天文部員と、間近に迫った七夕祭り。
幼なじみとの再会や、新たなクラスメイトとの出会いを経験しつつ、「学校生活をもっと楽しく!」 するために、
彼女たちと “行事運営委員会” の一員として、賑やかな日々を送ることに。
そんな中、ふと気付くのは、彼女たちの抱えるささやかな夢。
その夢に寄りそううち、あなたに芽生えるのは、ある願望。
彼女たちと、恋人同士になりたい。
そして、いつまでもずっと一緒にいたい。
ある夏の日から始まる、未来への恋の物語。



【感想】
本作はノベルタイプのADVで、ヒロインとの恋愛を描いた、いわゆる恋愛モノになります。
そういわれると普通の萌えゲーと同じだろうと思われるかもしれません。
しかし、本作の最大の特徴として、ヒロインたちとの出会いから始まる「スクール編」と、結ばれたヒロインとのその後を描いた「アフター編」の二部構成となっています。
この構成があることによって、昨今の氾濫している萌えゲーとは一味異なったストーリーを楽しめることができます。


本作をプレイしていて思ったのですが、キャラクターに対して萌えといった感情を抱くにあたり、
日常の何気ないシーン、俗にいう日常パートというものがとても重要になると思います。
そういった作品でストーリーを描くというのはなかなか難しいのでしょう。
変なシリアスを入れればシリアスいらねえと叩かれ、いちゃらぶだけぶっこんだらストーリーがない。

じゃあどうすれば無難にストーリーも楽しめる萌えゲーになるのかっていう回答が本作なのかなって。
つまり、主人公とヒロインとの最初から最後(結婚)までをストーリーとして表現すればいいよねと。
考えてみれば出会いから結婚まで起承転結できますからね。
ヒロインに萌えつつ、ヒロインらとのストーリーも楽しめる本作。
大半の人が面白いと思うんじゃないかな。
少なくとも、萌えゲーが好きでこの作品がつまらないという人はあまりいないでしょう。

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まず、ストーリーに関してですが、「学園編」はいたって普通の学園モノといった感じか。
学園祭がメインとなっているため、チームみんなで頑張ろうといった青春要素が強いです。
本作は俗にいう負の側面がほとんどなく、きれいごとが過ぎるだろっていうシーンもちょいちょいあります。
そういった要素が気になる人はちょっとやめたほうがいいかもしれませんね、まぁやらないと思うけど。
ヒロインごとに趣味や性格が異なるため、各ルートによってメインとなる学園祭の出し物やらが異なっていきますが、
話の大まかな流れはどれも似ているのかな。
3-4キャラ目あたりまではあまり気にならないのだけれど、最後のキャラあたりまでやると
「あーそろそろトラブル起こってみんなで解決するあたりだなぁ」とか読めるようになって場合によっては冷めちゃうかもしれませんね。
個人的にはここがちょっとマイナスでしたね。
まぁヒロインが多いし、全員同じ学校なので、舞台も固定されているからストーリーの幅が持たせにくいんでしょうかね。

恋愛モノでボリュームがあるということで、恋愛の過程についてもある程度求められるのでしょう。
この点も本作は丁寧に描かれており、恋愛の結果よりも過程を求める人も満足できるレベルにはなっていると思います。
ただ個人的に思うのは、恋愛のカタチって多種多様で、それこそカップルごとに多少なれど異なるよねって。
別にそんな機微な変化を描けとは言いませんが、なし崩し的に付き合い始めたりだとか、
ひとめぼれでいきなり告白してきて、それがきっかけで意識したりだとか、なんかいろいろあっても良かったのかなって。

本作は知合い始めてからだんだん意識をし始めて~...という流れが多く、
(これもですが)プレイが最後になればなるほど冷める可能性があるのかなと。

この傾向はアフターでも同じなのかなと。
夢に向かって頑張る主人公とヒロイン~という感じで。
アフター編は甘々すぎてごちそうさんという感じなのと、主人公たちが眩しすぎた。
いや~あんなに楽しそうに仕事してる人っているんですかね?なんか主人公がうらやましいですよ。
特に文句はないのだけれど、個人的にはアフター編ではキャラクターのデザインとかちょっと変えてほしかった。

結論として、ストーリーは絵柄が変わる金太郎飴みたいなもんなんですよね。
切ったらデザインが変わるけれど、原料は同じ。
機微な変化はあるのだけれど、基本となったコンセプトとプロットに対して、各キャラクターの特徴でデザインするような感じ。
それがマイナスとは言わないけれど、プラストも言えないかなという感じでした。



キャラクターに関しては人によって好みが分かれる感じなんですかね?
私は透子とか美砂が好みでしたね(関係ないけれど、透子っていうと御陵透子を思い出します)



グラフィックは唯々月たすく、恋泉天音氏がいるということでキャラデザ含め良かったです。
一枚絵も魅力的なのが多く、満足でした。



BGMもよく、エンディングや挿入歌などといった曲数も多く、全体的に豪華な仕様となっています。
総合的に完成度が高い良作だと思います。
名作と判断する人がいても不思議じゃないと思いますが、個人的には名作となるには一押し足りないですね。
それがストーリーが書いた部分になるのですが。
プレイ中は面白かったし、満足したのだけれど、各ヒロイン事のストーリーが似ているため、結果として印象に残りにくい作品でしたね。