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「戦国の黒百合~ふたなり姫と忍ぶ少女達~」

2017,7, 20 / Win / ノベル / 言葉遊戯





【あらすじ】
戦国時代。
謎の薬によってふたなりと化した朔姫は、強烈な性欲に抗えず欲望のままに少女達を凌辱していた。
やがて自分を見失い、少女達の前から姿を消した朔姫。
忍の少女達に守られながら、新しい土地で人目を避け暮らしていたが、そこで朔姫と“同じ身体をした少女”と出会ってしまう。
次々と明らかになる衝撃的な事実を前に、忍の少女達はどう動くのだろうか。




【感想】
本作は『戦国の黒百合』シリーズの3作目となります。
シリーズものとしてお話が続いているので、できる限り1作目からやるのがいいのでしょうね。
ゲームジャンルはノベルタイプのADVとなっており、選択肢は数えるほどしか出ませんし、
TRUEENDとちょっとしたエロシーンがあって即BADENDという非常にシンプルな構造となっており、読ませることに重きを置いたゲームデザインとなっています。

さて、まぁ単純な感想なんですが、すんご~く面白かった。
前作も前々作も面白かったけれど、それ以上に面白かったですね。
本作の設定自体は非常にシンプルで、
あらすじは、ひょんなことでふたなりになったお姫様が、欲望に支配されつつなんとか仕様ってお話になります。
世界観は戦国時代をモチーフとしており、特に織田家が中心となってあらすじ等が構成されています。

最近の世間一般でストーリーが良いと言われる作品は、言いすぎかもしれませんが、
設定やプロットといったストーリーの土台となるものは凝っているのですが、肝心のストーリーが良いとは言い難いものが多いです。
ソレに対して本作は土台となる部分は非常にシンプルですが、ストーリーの展開やシナリオが非常に良いのですよ。
まぁ確かに、ふたなりという比較的マイナーなジャンルを扱ってはありますが、それ以外は普通です。
プロット自体もびっくりするような派手な展開が待っている、というわけでもありません。
しかし非常に面白い。
この作品がこうたらしめている要素としてキャラクターやシナリオにあるのでしょうね。
まずメインとなるキャラクターですが、理知的な朔を始めとして様々な個性的なキャラクターが登場してきます。
これらのキャラクターの掛け合いだけでも十分に面白いのですが、ストーリー上における各キャラクターの行動原理に違和感を覚えません。
それゆえ、ストーリーの展開が非常にスムーズにいきます。簡素に表現するのであれば、
ストーリーを通して各キャラクターにしっかりとした芯が垣間見えるとでも言うのですかね。
キャラクターがシナリオライターの都合のいいように動かされないんですよね。
なので、どのキャラクターも非常に魅力的に感じます。
そういったこともあり、ストーリー・キャラクターに関しては非常に素晴らしいと感じます。

また、シナリオも良いんですよね。クセのあるようなテキストではなく、非常にシンプルなのですが、
それがヒロインらの心情と非常にマッチしているように感じます。
ストレートにくるものですから、場面によっては泣きを誘ってきたりします。

ていうか、実際本作ではちょっと涙目になるシーンがちらほらありましたしねw

本作に限った話をしますと、起承転結の転ということで、ストーリー的にもドキドキハラハラさせられましたね。
朔姫の欲望も暴走する手前ということでエロシーンはけっこうエロかったように思えます。
ていうか、前作でもそうだったかとおもうけど、段々落とす手段を極めていってるような…w
本作はニンジャという日陰者に焦点が当たるお話だったので、承認欲求を絡めたエロシーンには満足させられました。
今までふたなりの良さと言うものがいまいち理解に欠けていたのだけれど、本作でなんだか良さを理解してしまった気がしますね。

ストーリーのボリュームに加え、CG枚数も31枚と値段以上のバリューがあります。
使い所にも文句はありません。グラフィック自体も可愛らしい絵で、喜怒哀楽の表情を描くのがうまいように思えます。
ちょっと暗い感じの表情がくるとちょっとびっくりしちゃいますねw
カットインによる差分も多いですね。

ヒロインを中心として、女性キャラにはボイスもきちんとあります。
演出面やシステム面は同人ということもあり、2017年現在の商業アダルトゲームと比較すると一世代古いかなといったところでしょうか。
気にする人はちょっと注意したほうが良いかもしれませんね。

ストーリー良し・キャラクター良し。シナリオ・グラフィック良しと非常に満足した作品でした。
文句なしの名作です。
…文句なしの名作に出会ったのはいつぶりだろうか?ダブワンとかfaultms2a以来ですかね。
おそらく次くらいで完結になるんでしょうか?
クオリティに関してはもう不安な要素はないので、このまま無事続編が出ることを祈るだけですね。






総合評価:A (名作)