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「マリアに捧げるバラード」

1995, 5, 26 / PC-98 / コマンド選択型ADV / フェアリーテール・ハードカバー



【あらすじ】
女の体を切断しそのパーツを持ち去る犯人の異常な行動。
狂気か?陰謀か?
謎は深まる一方で数々のスキャンダルを巻き込み、連続猟奇殺人が全米を震撼させる。
アナタは探偵ジェイクとなって恐怖に耐えながら事件を解明してく。
(パッケージ裏より)




【ストーリー】
本作のおおまかなあらすじは上記の通りで、女性の体を切断して持ち帰るという事件が多発し、
主人公はいつの間にかその事件に巻き込まれ、解明していくものとなります。

あらすじの雰囲気から伝わるとは思いますが、本作はストーリー重視の作品となっており、結構暗い作品となっております。
まぁ端的に言えば鬱ゲーってやつになるのでしょう。
ていうか、鬱ゲーって聞いたから過激なグラフィックだとかストーリー展開を期待したのですが、結果的にはかなり期待はずれでしたね。
まずストーリーについてですが、プレイヤーは主人公である探偵シェイクとなり、とある人から人探しの依頼を受けます。
その依頼をこなすため、様々な人から情報を集めていくのですが、その過程で連続猟奇殺人の渦中に巻き込まれていく…といった感じのコマンド選択式のADVとなります。
まずこの主人公となるシェイクですが、探偵としては三流以下です。
ていうか、言ってしまえば無能なんですよね。プレイしてて色んな人から聞き込みとかするのですが、
話を聞いてる人から「なんだ、そんなことも知らないのか」とか言われちゃうくらいでして。

それに加えて集めた情報から物事を推測して行動をしたりすることがないからプレイしていて余計に無能っぷりを感じるわけです。
そして、そういった行動をせずに事件がどんどん発展していきます。
ストーリー全体を通して受動的とでもいうんですかね。
事件に関わりの有りそうな人たちから話しとかを聞くだけ聞いて大した行動もせず、
事件が発生して「また事件が発生しましたね~」とか探偵事務所で助手とかと会話するもんだから、
正直プレイしてて緊張感の欠片もないし、こいつらアホじゃね?とか思って萎えちゃったりします。

また、主人公がちまちま「俺、探偵に向いてないんだよなぁ~」とか発言するもんだから余計に苛ついたりします、だったらさっさとやめろよ。
そんなこともあり、本作は探偵モノとしては個人的には最悪に近い印象です。

探偵モノとしては駄目かもしれないけど、サスペンスものとしてはどうなのか、こっちも個人的に微妙だったかなと。
作品全体を通して緊張感がないんですよね。これは後述するゲームシステムによるものだとは思いますが、とにかくコマンド選択によるフラグ立てが分かりにくく、大変だった。
そのため、妙に中だるみしてしまうというか、進めてる間に事件がどうでもよくなってしまいました。(もっとも、ここは私が進めるのが下手くそという点もあるかもしれませんが)
また、ショッキングなシーンのグラフィックやシナリオも特別恐怖することもありませんでした。
あと、これは個人的な意見なのですが、こういったキャラクターが悲惨な目に合う場合って、そのキャラクターの描写が重要になると思いませんか?
プレイヤーがキャラクターに対して好感を抱けば抱くほど、そのキャラクターが悲惨な目にあったときの衝撃というのは大きくなると思うのですよ。
本作はそういったキャラクターの魅力というものを描くことができませんでした。
なんていうか、事件を淡々と描写していくだけで、その他は適当な感じでした。
人間関係だけは妙に複雑にしてましたけどね…
あと、事件の真相がホント微妙、容疑者が二転三転する様はちょっとおもしろかったけど、真相だけはホント微妙でしたね。
結局、ストーリーでインパクトがあるのがバラバラ殺人であるという点だけで、その事件を解明するプロセス、そして結の部分はダメでした。



【ゲームシステム】
マップを移動して、コマンド選択によって各キャラクターに対して色々な情報を集めていく感じです。
一般的なコマンド選択式のADVですね。
ただ、選べるコマンド数が結構多い上にどれを選択すればフラグが立つのか非常に分かりにくい感じでした。
ここは非常に面倒でしたね。ていうか、ストーリーが探偵モノとして微妙だったから、
こういったゲームシステムより普通のノベルタイプのほうが良かったんじゃないかな。
なんかコマンド選択によって調査している感よりも作業をしている感じのほうがあったものですから。

プレイしたひとなら同意してくれそうですけれど、開始の一時間くらいがほんと苦痛でしたね。
パーティー会場で全員に対して質問するのコマンドをして、考えるまでするんですかね?
延々と話が進まなくて苦痛でしたね。

場合によってはポイント&クリック式になったりしますが、まぁ1場面しかなかったので特筆することもないでしょう。




【感想】
つまらなかった…は言いすぎだけれども、優れた作品だとは全く思えませんでした。
そういえば、本作はパッケージとか、マニュアルが結構印象的でしたね。
マニュアルは新聞形式になっていてあらすじなどの紹介もありましたし、結構凝っているなという感じでした。
パッケージ画面も、インパクトが有りましたしね。
作品全体としては作品よりもパッケージとかの法の印象が強い結果になりそうです。
鬱ゲーって聞いてたけど全然鬱になることをなかったですし、ていうかこんな面倒な作品をプレイしてる自分が鬱になりそうだよって感じでした。