c932798package

「しゅがてん!-sugarfull tempering-」

2017, 2, 24 / PC-88 / ノベル系ADV / recette

「妖精の夜」に奇跡が起こる───。 



【商品概要】
ぱれっと を筆頭とした CLEARRAVEグループより、さらなる新ブランドが誕生。
Recette デビュー作は “癒し系萌えゲー”。 原画は しらたまさん、シナリオは さかき傘氏が手掛け、
やさしい世界で可愛らしいヒロインたちとの温かな日常が描かれることに。
妖精が棲む街で、経営不振な洋菓子店に奇跡が舞い降りる……!?

(getchu.comより引用)





【感想】
購入動機としてはシナリオライターですね。
本作のシナリオライターはさかき傘さんで、私が好きなライターのひとりです。
今まで氏の手がけた作品はどれも個人的に楽しめたということもあり、まぁ本作も楽しめるだろうと言うことで購入し、プレイしました。
絵もいい感じでしたしね。

さて、まぁ結論から言ってしまうと微妙だったのかなと。
いや~今までの作品が良かったからといって、本作を含めこれから先の作品も全部面白いなんて、そんな都合のいいことはありませんでしたねw

本作はノベル系ノベル系ADVで、ストーリーの構造はよくある一般的な萌えゲーと同様、共通パートと、そこから分岐するヒロインごとの個別シナリオから成り立っています。
分岐の仕方については、選択肢による好感度等の積み重ねによるものではなく、分岐箇所でヒロインを選ぶことで分岐する簡素なタイプとなっております。

本作のあらすじは簡単に言うと、町の洋菓子屋さんに主人公が転がり込んで、お店を立て直しつつヒロインと~…みたいな感じですね。
商品概要を見てもらえば分かる通り、本作はストーリー重視ではなく、洋菓子屋さんを舞台とした日常を描く萌えゲーになるのかなと。
まぁいってしまえばごちうさみたいな作品ですね。ていうか、コンセプトがそんな感じな気がしましたね、プレイしてて。


さて、萌えゲーということで重要となるのはキャラクターデザインやCGと言ったグラフィック面と、
ヒロインの可愛さを表現しうるシナリオや日常の描写・イベントになるのかなと思います。

グラフィック面は良かったと思います。
ヒロインは可愛らしいですし、CGも一枚一枚の質は非常に良く、構図の崩れなどそういったことは特にないように感じました。
なので、グラフィック目的であれば買っても後悔しないと思います。
問題があるとすればそれは量ですね。
CG枚数は48枚でSD絵が5枚です。
本作はミドルプライスで6800円くらいですが、それにしては枚数が少ないような気がします。
それに加え、エロシーン関係のCGが19枚ほど占めているため、日常パート、または個別シナリオで用いられる非エロのCG枚数というのはそれほど多くないのかなと。

まぁそれよりも問題なのがシナリオ、というかヒロインとの日常の描写等なのかなと。
ぶっちゃけ萌えというのは非常に主観に依存してしまう感情なので、ある程度主観に依存した意見を言わせてもらうと、
私は本作であまり萌えられませんでした。
それは私が本作に合わなかった、という点もあるかと思われますが、個人的になぜ萌えられなかったのかを考えたので書いていきたいと思います。

それは単純で、本作にはヒロインらと主人公で遊びに出かけたり何かしらのことをするというような他愛のないイベントが無かったからなのかなと。
本作は洋菓子屋さんが舞台ということで、当然ながら洋菓子を作る描写があります。
ここでふと本作を思い返してみると、私は本作に対して洋菓子を作る描写が強く印象に残っていました。
そういや割とまじめに洋菓子作りやそれに関する描写がされていたなと。
別にそれ自体は悪いことでないのですが、それ自体がプレイヤーに対してヒロインに可愛い、萌えと思わせる要素になるのかと言われたらなりにくいのです。
まぁドジやっちゃった~テヘペロだとか、洋菓子を作るのが下手なヒロインがいて~みたいな古典的なネタだったらワンチャンスあるのかもしれません。
けど、そういったネタ的な描写はなく割りと真面目に作っているのです。
本作が洋菓子屋を舞台にしたストーリー重視なのであればそれで良いのですが、本作はそうではありません。
つまり、萌えとはあまり関連性のない描写に力が入っていたということです。
舞台に依存しすぎたというか、真面目に作りすぎたという印象を受けました。

そういやさかき先生のゲームってどれもわりと真面目というか、舞台に対して真面目なストーリーとかシナリオだったよな~ってのを実感しましたね。
『ひこうき雲の向こう側』とか、あれは部活が舞台の学園モノの萌えゲーでしたが、部活自体が色々なことをやろう、みたいなコンセプトでしたからね。
だからみんなで買い物に行ったりバーベキューしたりといったイベントが含まれ、ヒロインたちの魅力を伝えられる描写が増えていたような感じがしましたが、
本作はそういったものがあまりありませんでしたから。

個別シナリオでも同様のことがいえました。
ストーリーを展開させることばっかりの描写でヒロインとイチャイチャするようなシーンやイベントと言うものがありませんでした。
言ってしまうと本作は無駄となる要素が無いのです。
萌えという感情がどう生まれるのか、私は正確なことは言えませんが、ヒロインたちとの他愛のないシーンを積み重ねることにより、
キャラクターに愛着が湧き、萌えという感情が生まれる点があると思います。

それは本筋とはあまり関係のない日常的な描写を膨らませることで容易に達成することができます。
つまり本作はストーリー自体でヒロインを魅せることができなかった、
もしくは、単純にそういった他愛のない日常の描写不足が原因で萌えゲーとしてはあまり良くない作品として出来上がったのかなと。
あと加えるならヒロイン同士がいちゃつくようなCGがちらほらあって、百合ゲーかよと。
別にそれ自体は悪くないけど、百合の感情とヘテロセクシャルの萌えって、ベクトルが異なりません?
自分だけかな…まぁベクトルが異なる感情をぶつけられて相殺されている部分もありました。
もうこれ普通に百合ゲーとして出したほうが良かったかも分かりませんね。


まぁそんな感じでやってたあまりヒロインに魅力を感じることはありませんでしたし、エロシーンもまぁ普通だし、射精のSEはブランド系列からお察しだったしで、
グラフィック以外は良いところがあまりない作品でしたね。
立ち絵のキャラクターの感情を表現する演出はまぁまぁ良かったデス。
イメージ095

総合では佳作か凡作といったところでしょうか。
まぁ正直どっちでもいいんですけど(、後でランクを上げることはあまりしたくないので現在のところは佳作ということで。
絵目的ならやってもいいかもしれませんね。






総合評価:C (佳作)