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「trade off 完全版」

2012, 5, -- / Win / ノベル系ADV / The Dungeon In Yarn



【あらすじ】
~ストーリー~

いたって平凡な学生「割下惣二」は、転校先での新たな生活が始まってまもなく、
超能力少女「佐倉夕子」と出会う。

そんな折り、最近この付近で"超能力者が犯人"と噂される傷害事件があることを知る。
超能力者の存在を身近に知っている割下と相川は、
佐倉夕子たち超能力者と今後どう接して良いのか困惑する。


そしてついに事件が発生。

犯人の疑いがかけられる春乃。
何者かに襲われる相川。
超能力者を探す夕子の本当の理由。


様々な超能力をつかう者たちの間で、佐倉を手助けするために
なんの特技もない割下は無い知恵を絞ってヒロインと共に超能力を乗り切る、
痛快学園超能力ノベルアドベンチャー。 



【ストーリー】
本作はノベルタイプのADVです。ストーリーは超能力が混じった学園モノのような感じですね。
シモネタやギャグが混じった楽しく笑える掛け合いが中心になってストーリーが進行し、
時にはシリアス、時には涙あり(?)の展開が非常に面白い作品です。

ヒロインのルートによってサスペンスな感じだったり、SF風な感じだったりとジャンル自体はバラエティに富んでいます。
今、っていうか近年のアダルトゲームの傾向としてひとつの作品の中にはひとつの要素しか入れない傾向があります。
と、いうより余計な異分子は排除する傾向とでも言うのでしょうか。
極端に言うと純愛だったら純愛の要素だけ、陵辱系だったら~という感じでしょうか。
ストーリーに関しても同様のことが言えるでしょう。
しかし、本作ではそういったジャンルの統一感がありません。なんだか、昔のアダルトゲームっぽさを感じさせます。
普通にバッドエンドとかでヒロインがひどい目に合いますしね。
私は一つの作品に様々な要素が入ってる方が良いなと思うタイプなのでこういう作品は単純に好みでした。

また、主人公なのですが、癖のあるタイプなので、合う合わないは少し出てしまうかもしれませんね。
シモネタとかも出てきますし、関西弁だしね。ここらへんは個人の感性に依るのでしょう。
まぁここらへんの雰囲気はPV見れば分かるんじゃないでしょうか。
見てピーンときた方はやっても損はないかもしれませんね。

個人的に一番面白かったところは、テレポートで記憶がなくなるところのループでしたねw
あれ、多分アダルトゲームやってて一番笑ったんじゃないかなぁ、とにかくツボに入りましたねw



【ゲームシステム】
さて、私は本作を名作だと思っているのですが、その最大となる理由がゲームシステムにあるのでしょう。
本作の特徴となるゲームシステムを説明すると、画面クリックシステムと視点変更パネルですね。
それぞれのシステムを簡単に説明すると…って、文字のまんまなんですけどね。
画面クリック、つまり、グラフィックとして表示される立ち絵や背景のモノの上にマウスカーソルを載せクリックして、調べたりすることが出来ます。
視点変更パネルはパネルを操作することで主人公の視点を上下左右に変更することができます。
それによりヒロインの生足とかを見ることができます(
そしてHポイントを溜めることでエッチなシーンを解放できます。
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本作ではこのシステムが非常によく用いられていました。
その理由は非常に単純で、ストーリー上で主人公が行う動作などを表現するシステムとして活かされていたからなんですね。
相手の場所を探す場面や周りを調べる場面、そういったシーンを文字だけで表現することは可能です。
でもこれはゲームなんですから、そういった場面においては能動的動けるようなシステムを用いるほうが作品として優れていると私は思います。
そういった場面においてこれらのシステムは非常にマッチしているんですよね。
何かを探すときはマウスポインタで探してクリックして調べていく、周りを観察するときは視点を動かす。
このようなシステムを用いるべき場面で用いることで作品に対する没入度が上昇し、ゲームとして優れている作品になるのではないでしょうか。
細かい点を挙げるのであれば緊急時にヒロンを探す場面においては時間制限付きのマップ移動形式にしたりだとか、
本作は全体的に場面に適したゲームシステムを用いています。
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今ではほとんど読み物と化してしまったアダルトゲームにおいて、こういった作品がほかにあるかって言われたら、無いと思います。
これらのシステムはどれも目新しというわけではありません。しかし、用い方が非常に上手いんですよね。
視点変更システムも何かを探す時以外にもヒロインの生足を見てHポイントを貯めたりだとか、演出にも用いられていたりなど、システム自体にも柔軟性があります。
これらのシステムの用い方、柔軟性がゲーム全体の完成度を高めているのでしょうね。

他にもシステムとしてはミニゲームの存在が挙げられます。
これらのミニゲームも、上記のシステムを利用したものとなっているため、まぁ~純粋に作るのがうまいなって感じでした。
うすのろは結構苦労しましたね…

【感想】
ストーリーやシナリオ、キャラクター・掛け合いで十分に満足しているのに加え優れたゲームシステム。
ボリュームもかなりありましたし、テレキネシスになどによる演出も優れていましたし、BGMもすごい良いんですよね~。
名作にならない理由がないです。
そんな本作ですが、つい先日無料公開されました。




 
新規購入者がいないから無料公開されたらしいですね…
早めに記事を書いていれば売上に貢献できたのかもしれませんが、この記事を書く動機が無料公開のことを知ったからなので、なんか複雑ですね…
まぁ普通にやれるらしいので興味があったら是非プレイしてほしいですね。
面白かったらDLサイトで買って寄付しましょう。



総合評価:A (名作)