2016年のおさらい。



2016年も終わりということで、例によって今年発売されたアダルトゲーム・ノベルゲームを振り返ろうかなと。
まずはじめに今年発売された作品のTOP10から発表していきましょうかね。
対象は男性向け、女性向け問わず商業と同人のアダルトゲーム・ノベルゲームとなります。
ではTOP10から。
ちなみに、12月発売のゲームはプレイしてないので含んでいません。
これ絶対はいるから!という作品があれば是非教えていただきたいです。











10.『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』
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久々に登場したエログロ系…というよりダーク系ストーリー重視の作品。
近年ではこういった作品自体が減少していますからね。
ゆえに、出るだけでも価値はあるとは思います。
特に、こういった可愛らしい柄でのエログロってのは特に無いのでは?
そういった希少価値もさることながら、本作はストーリーが良かったように思えます。
ダーク系のストーリー重視の作品を望んでいる方にオススメ。
正直なところ、ランクインしているけれども、個人的にはそこまで楽しめた感じはありませんでしたね。
というのも、
重要となるキャラクターの名前が固有名詞ではなく「上位種族の男」となっていたりして、
なんだかキャラクターに対して魅力を感じられにくかったんですよね。
また、本作の特徴となるグロシーンとかが、なんか虫とかの解剖実験を見ている感じで、
生々しさがなかったり。
素材は良いんだけれども、ところどころあれ?と思う部分が多い作品でした。






9.『トライアンソロジー~三面鏡の国のアリス~』
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この作品、最初はCランクにしていたのだけれども、後々考え直しまして。
というのも、本作で弱い点はオチくらいで作品の大部分を占める個別のストーリーの質は普通に良いのです。
また、演出も今年発売されたノベルゲームの中でも一番優れていましたからね。
ということでランクを修正しました。
さて、本作の特徴はやはり演出になるのでしょうね。
詳しいことは個別のレビューを見ていただければと思います。







8.『夏、めいと。』
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新人賞。
評価となった点はグラフィックやゲームのデザイン周りでしょうね。
個別のレビューにも書いてある通り、グラフィックはキャラクターと背景がきちんと融合されており、自然なグラフィックを形成しております。
また、本作は姪たちにいたずらをするということで、
その部分をポイント&クリックの形式でゲームをデザインしており、
「いたずらをする」ということを能動的に行うことができます。
こういったゲームであることを考慮したデザインは好むところです。
ちょっと評価が甘い気もしますが、次回作に期待を込めて☆5です。







7.『夏ノ鎖』
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女に対して好き勝手やったるぜーってゲームって、なんかアホっぽい主人公だったり、妙に達観した主人公が多い印象。
本作の主人公は学生なのですが、
女性に対する行動とかに学生らしさが出ているんですよね。
年齢相応の心理描写や行動描写がなかなか良かったように思えました。
また、近年のマルチエンディング形式のノベルゲームでは、
メインとなるエンディング以外あっさりとしていることが多いように思えます。
本作も同様にマルチエンディングなのですが、
それぞれのエンディングがきちんと書かれていました。
ミドルプライスなのでボリューム自体は多くはありませんが、
手堅くまとまった良作だと思います。







6.『交姦の虜たち・・・』
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ゆかりさんが良かったですね。
感想でも書いたと思いますが、ゆかりさんが非常にミステリアスでいいキャラをしていました。
そう思わせてくる心理を描写するシナリオも良く、アダルトゲームたるシナリオを読みたい方にはいい作品なのではないでしょうか。
グラフィックや演出周りもなかなか良かったですね。








5.『りりくる RainbowStage!!!』
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百合ゲー。
感想を書いてあるのでそちらを見ていただければ。
グラフィックやゲームのデザインがなかなか良かった作品でしたね。
群像劇スタイルで女性同士の掛け合いを十分に楽しめ、それを表現するカレンダー式のストーリー進行、声優のフリートークなど、充実した作品でした。
そういえば私、高森奈津美さんの声が結構好きでして。
本作はイベントを進めると新しいイベントが出るのですが、そのときに『どんなイベントなのかな~』って高森さんのボイスが流れるのが俺得でしたねw
セーブとかのシステムボイスも高森さんだったので、終始満足でした。







4.『ボッチムスメ×プロデュース計画。』
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キャラクター・シナリオが非常に秀でていた作品。
本作は乙女ゲームで、女性主人公に対し男性キャラが2人の3人組で話が進行していくのですが、
この3人組の掛け合いがプレイしていて非常に面白く、自然なカンジがするんですよね。
一言でいうとキャラが活き活きしているという感じでしょうか。
ライターが各キャラを深く理解しているからこそ、このような感じをプレイヤーに抱かせることが出来たのでしょう。
また、本作も個別ヒロインごとのエンディング以外にも様々なエンディングがあるのですが、
そのエンディングへの突入の仕方とかが古いアダルトゲームっぽくて懐かしさを感じさせます。
女性向けではありますが、
全然乙女していませんし、男性でもとっつきやすい作品となっています。
キャラの掛け合い重視の方は是非プレイしては如何でしょうか。







3.『まいてつ』
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演出やボリュームが秀でていた作品。
感想の方に書いてあるので簡潔に済ませますが、特徴はe-moteを利用した演出やCG枚数などのボリューム、システム面の丁寧さでしょうか。
同人でこの規模を達成しろと言われてもなかなか難しいのではないでしょうか。
そういう意味では、商業のフルプライスならではの作品と言えるかもしれませんね。
近年の商業アダルトゲームって進歩してねえよなっていう発言に対する解答となる作品だと思います。
書いてて気付いたけど、
このTOP10で商業フルプライスのエロゲって実はこれだけなんですよね。
他のユーザーが商業フルプライスのアダルトゲームに対してどう考えているかは知りませんが、私の中では商業アダルトゲームは定価以上の価値を見出すことが出来ないコンテンツになりつつあるのかもしれませんね。








2.『ISLAND』 
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ちょっと悩んだけど、やはりこれは外せないですね。
『ひまわり』で有名なシナリオライターごぉ氏の新作。
『ひまわり』と比べると話のスケールは大きくなっているものの、
反面、主にキャラクターの魅力などが欠けてしまったのかなと。
グラフィックやBGM、演出周りも普通だったため、良作かどうか悩んではいたのですが、
2016年で本作よりストーリーが優れている作品ってじゃああるのか?といわれたらあまりないように思えます。
そのため、ストーリー部分を長所として評価し、一応名作としました。
ストーリー重視の作品をプレイしたい方にはおすすめですね。
あと田村ゆかりのボイスが良かったです。







1.『古書店街の橋姫』
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これも最後まで悩んだけど、今年のTOPですかね。
本作は同人のBLゲーで、ノベルタイプのADVです。
最大の特徴となるのがボリュームでしょうか。
値段は3000円程度なのですが、CG枚数は差分抜きで200枚、プレイ時間も長く、作品としてのボリュームはかなり多いです。
BGMや背景も非常に多く、そのボリュームはフルプライスレベルです。
これを3000円でやってしまう、というのは定量的に見てもコスパの良い、優れている作品だと分かります。
この時点で良作は確定していたのですが、
肝心のストーリーやキャラクターなどで賛否両論ありそうで…
端的にいうとゼロ年代前半のシナリオが良いエロゲって言う感じでしょうか。
主人公の一連の行動の流れによる展開があまりよろしくなかったかなと。あとオチも人によっては駄作認定にもなるかもしれません。
まぁここで色々書くのもあれなので、詳しくは個別感想に載せます。
私としては作品の値段以上のボリューム、BGMやグラフィックなどから作り出される作中の雰囲気などを考慮し、名作と判断しました。
本作は大正時代の雰囲気がいい感じにグラフィックで表現されており、
文学ネタが散りばめられています。
ここらへんの単語にひっかかった方はプレイしてもいいかもしれませんね。



内訳としては商業:同人 = 7:3でしたね。
こうしてみると商業が優勢という風にも見えますが、
7本のうちフルプライスが1本のみという状況。
正直なところこれは良くないです。っていうか、商業のミドルプライスが入ること自体も、私としては正直好ましくないんですよね。ミドルプライスだとどうしてもリソースが少ないので、こじんまりとした作品に仕上がってしまいます。
そうなってしまうと大きく評価を出来るポイントってのが少ないんですよね。
特に今の商業エロゲなんてのはほとんどがノベルゲームじゃないですか。
ノベルゲームで名作と認定するには一般的にはCGやストーリー・キャラの造形などが重要となると思います。ミドルプライスではボリューム自体がそれらを名作とみなす基準にすら立てないと思っています。
完成度がいくら高くても、
先ほどの天を満たせなくてはどうしても手堅くまとまった良作として止まってしまう。
ゲームデザインやシステム面において工夫点があれば名作もあるかもしれませんが、そういった作品自体が商業エロゲから消えていますからね。
なので今回のランキングは正直載せたくない気持ちが少しあります。
プラスの部分で競っているのではなく、
マイナスが無い作品で優劣を争っている感じがしてね。

さてこのまま今年の総括について
今年は全体的に停滞の1年だったのかなと。
去年のダブワンやfaultシリーズによる進化を体験してしまったから余計にそう感じてしまうのかも知れませんね。
商業エロゲは技術的には進歩(?)を感じる部分もあったのかなと。
『凍京NECRO』や『まいてつ』など演出面において力を入れている(っていうか金を使ってるか)作品が見られました。
どれも優れている演出は言い難いところもありますが、
そういう風な作品が増えているのはいいのかもしれませんね。

しかし、『妻みぐい3』などを始めとした、なんだか昔から変わってないなぁという印象を抱かせる作品も多いように感じました。
これは同人ゲームでもそうですね。『彼女達の誰かが寝取られた』など、ゲームシステム面で頑張っている作品は見られましたが、スタジオポークの新作とかはちょっと普通でしたね。
あとは、まだ出てないけど夜のひつじの新作とか。
この同人グループ、好きだったんだけど段々と微妙になってきましたね…挙げ句の果てには似たような作品出してきてますし、
似たような作品を連発するのは萌えゲーメーカーだけでいいよ…
ついでに、アニメ化前提(?)のような作品が目立っていましたね。
『ノラと皇女と野良猫ハート』や『ワガママハイスペック』など、言葉を悪くいえばエロゲを踏み台としているようであまりいい印象は抱けせんね。
こういう作品は増えていくのでしょうか。、
そういえば『ISLAND』も発売前にアニメ化決定してたよな…


あと全然関係ないけど、今年廉価版たくさん出ているなぁという印象。
本数は面倒なので数えてませんが、去年より多い気がします、ライアーソフトの廉価版リリースって今年からでしたっけ?(調べてみたら去年の11月でした)

また、個人的には、ノベルゲームがパソコンに求めるスペックも上昇しているなと。
私のケースでは、『キミトユメミシ』がメモリが足りずにプレイできませんでした。
『千恋*万花』もメモリが足りなくて途中で堕ちることが多かったのですが、
設定でなんとかなったかな…
同人ゲームの方でもプレイできない作品や、途中で落ちる作品がちらほら見られ、
もうこのパソコンも終わりか…と実感する1年でした。


女性向け、乙女ゲームも今年は停滞だったかなと。
どれも特別悪くはないけど良くもない。特別やる必要のない感じでしたね。
まぁ『Blackish House sideA→』など、芸能や演劇を題材とした、ちょっとめずらしい感じのゲームもありましたけどね。
全体的には当たり障りのない作品が多かったですね。
BLゲームは去年よりも本数が多かったので、その時点で満足する方は多かったのでは。
中身の方はそんなにプレイしてないのでよくわかんないです、教えてください。


と、まぁこんな感じですかね。
個人的な意見を言えば今年は不作でした。
しかし、それは作品の質が悪いというだけでなく、
私が自分にとって面白い作品を選ぶことができなかったということでもあります。
もうちょっと見る目を肥やす必要があると実感した1年でしたね。
特に同人ゲームのほうにあたりが全然見当たらなくてですね…
色々調べたりはしているけれど、難しいですね。

今年良く聞いたOPは『千恋*万花』でしょうかね。
あの三味線が妙にハマるんですよね。ムービーも好きで、
結構ポケーッとしながら見てました。
 
EDのほうは『カノジョ*ステップ』が良かったですね。
ムービー自体は簡素で微妙だった記憶があるけど。
なんか去年もSMEEのEDのほうははイイネとか言った記憶があります。


来年の話
思えば去年の今頃、2015年のまとめを書いているときはランス10やら面影レイルやらと色々期待していたのだけれども、
どれも出ませんでしたね…

2017年はそれらの作品が出そうなので期待できますね。
ランス10は可能性大、面影は知らないけれども、戦国の黒百合や華アワセ
(これ出るかなあ?2016年発表とかいいつつサイトすらできてないし、怪しい)
など、優秀なシリーズモノが待ち構えています。
商業エロゲのほうは『桜花裁き』とか気になってますね。
ここ数ヶ月の傾向ですが、なんだか探偵モノに流行の兆しがあるように感じます。
『シンソウノイズ』や『星降る夜のファルネーゼ』など、
ぱっと思いつくだけで出てきますし、要チェックですね。
疲れたのでここで終了。来年こそは個人的にも客観的にも満足できる年でありますように。