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「絶望する白銀少女」

2016, 8, 14 / WIN / ノベル / ZWEi





【商品説明・ストーリー】

“クリックシネマ”とはZWEiが提案するノベルゲームの新ジャンル。

その名の通り、クリックして映画を進めるイメージ

ノベルゲームとの具体的な違いは?

違いは主に3点

★違い1「絵はイベントCGのみ」
立ち絵会話形式をなくし、全てイベントCGのみで話が展開

★違い2「展開の速さ」
余分な日常会話などを少なくし、スムーズで退屈させないストーリー展開

★違い3「短時間に話を凝縮」
映画、アニメのように時間に縛りをつけ、綿密に構成
(プレイ時間:約2〜4時間を目標)


重い病気を患う14歳の少女、雪宮雫。幼い頃から長くは生きられないと言われてきた。
ある日、雫の元に一人の死神、クロウが現れ、残り数日の命を宣告する。
クロウにはどうしても楽しみで見たいものがあった。
それは、死を宣告された人間が絶望していく顔。
ところが、雫は長い闘病生活の末生きることを諦め、数日の命と知っても絶望することはなかった。
クロウは考え、気付く。人間は生きたいと思うからこそ死に恐怖し、絶望する。

クロウは、雫の命を狩る前に「生きる喜び」を教えようと考える。
…全ては「死の絶望」を与えるために――。



【感想】
C90に行ったら発見した同人ゲーム。
イベントCGでのみでストーリーが進むということで購入。
今回コミケに行って、無意味に全画面のテキスト表示にしたりして視覚的に面白くなさそうだなと思うゲームが周りにあった中、本作が輝いて見えましたね。
即購入しました。


さて、本作はジャンルをクリックシネマと称していますが、本質的な部分は一本道のノベルと変わりません。
大きな違いがあるならば、それはグラフィックにあるのでしょう。
本作は一般的にノベルゲームで用いられる立ち絵がありません。
全部CGで表現をしていき、ストーリーを展開させていきます。
CGオンリーのノベルゲームは古くはPC-98の「新宿物語」の時点から存在しています。
最近だと「ゴスデリ」とかですかね、あとは「ジサツのための101の方法」も立ち絵がありませんでしたね。

昔から存在するので斬新とは言いがたいですが比較的珍しい演出手法です。
さてCGでのみでストーリーを展開させていく手法の特徴としては、テンポの良さや流れを流暢にすることで作品の雰囲気を向上させることにあるかと思います。
商品説明のところにも書いてありますね。
本作のコンセプトは、「短時間で凝縮されたノベルゲーム」です。
このコンセプトを満たす作品を作り上げるにあたり、CGのみの演出と言うのは非常にマッチしていたと思われます。

また、ストーリーの設定なども良かったですね。
ヒロインはもうすぐ死ぬということがわかっていますから。
つまり最初から終わりとなるものが見えています。
終わりが見えているため、いったいいつになったらこのゲームが終わるのだろうと言う漠然とした気持ちを抱くことは少なくなります。
それによりプレイ中でもああ、この作品は手堅くまとまっているなという印象をユーザー側に自然と持たせていたように思えます。

キャラデザ含むキャラクターも非常に良かったですし、プレイしていて楽しかったので特に言うことはないのですが、ゲームらしさがなかったかな。

本作のHPらしきところを見ると、ノベルゲームは他の媒体の良いとこ取りをしている、素晴らしいものと書いてありました。
そのノベルゲームならでは、らしさ、というものを本作から感じ取ることが出来なかったかなと。
嫌な言い方すると映画でも良くねという感じ。本作は場面によって音声がついて強制オートになるため、そのような場面もあってかそのような思いを抱きました。




【総合】
手堅くまとまった良い作品でした。
演出を気にして買いましたけど、それ以上にキャラクターが良かったかな。
1000円でこの出来ならお金以上の価値は取れますし、良作でもいい気はしますが、佳作で。
次回作も期待したいですね。


総合評価:C (佳作)